奇々怪々 公演情報 奇々怪々」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.0
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  • 満足度★★

    出だしの2つの汚点が惜しい
    安永8年、酒呑童子の首を埋めたとされる首塚もある京都付近の山中、深夜に雷雨を避けるために廃屋に1人また1人と集まる旅人たち。そこには妖しい老婆が出没するなど怪異現象が起こり…という物語。
    まず冒頭の殺陣でS.E.に頼りすぎ、というか音量が大きすぎ(もちろん使用頻度もクドいほど)で興醒め。音を大きくすれば迫力が出るものと勘違いしていのではないか?と思ってしまうくらい。(本当に勘違いしていたりして…(爆))
    続いての廃屋場面(以降ここがメインとなる)の序盤は盆を回しすぎ。中と外の様子を交互に見せたいらしく、回す回す…。(染之助・染太郎かよ)
    映画のカット割りを意識したのかもしれないが、それとは違って盆を回すのには時間がかかることを忘れてないか?みたいな。
    それも見せる必要性が薄い(外の様子は声だけでも十分な)場面にも回すし、そこ以外の見せることが必要なシーンであっても盆を使わない舞台表現なりの別の方法があるだろうに…。
    1度だけとはいえ、止めずに360°回したりもしたし(ここなんてホントに外の様子は声だけで足りるのに何で回すの?状態)、結局アタマだけで5~6回転させたんじゃないか?そんなに盆を回したかったのか?(呆)
    そんなワケで1年少々前の「クライマックスシーンの大半を映像上映で表現する」という舞台表現の可能性を自ら放棄あるいは否定した愚行には及ばないにせよ少なくともσ(^-^) の好みではない演出をまた見せられるのか?と不安が増大したものの、そこ以降はノーマルで一安心。
    旅人の中には冒頭(メインパートの2年前)の強盗事件で失明しながらも仇討ちすべく賊を探している武士などもいて、怪異現象(ホラーではない)を彩りとして使ったサスペンスの様相。
    強盗事件の真相が二転三転しながら明かされる後半と、もののけも力を貸して(!)の捕縛劇、さらにその後にまだあるドンデン返しや大岡裁き的な結末など、そんなところがよくできているだけに、本当に出だしの2つの汚点(暴言?)が惜しい。

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