【第7回杉並演劇祭参加作品】春、さようならは言わない 公演情報 【第7回杉並演劇祭参加作品】春、さようならは言わない」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    シャンソンやるべ。
    ドラッグクイーンがもの想いに耽っている風のフライヤーが気に入り、CDをジャケ買いする感覚でふらり観劇。
    これはきっとハイテンションなオカマがたくさん出て来て歌ったり踊ったりするアブノーマルな作品に違いない。
    そんな期待を胸いっぱいに膨らませていたが、全然違った。シャンソンやりたい純朴な高校生たちのお話で思いがけずイイものを見てしまった後ろめたささえ感じた。そしてバンドの生演奏は最高だった。

    ネタバレBOX

    通っている高校にシャンソン部がないことを疑問に感じていたタチバナは、3人いれば部として成立することを知り、部員確保に奔走する。
    張り紙を見て来た西村に音楽は好きだけど、軽音部はコワイから嫌だという理由で入部希望のオカマの稲川、顧問に小日向先生を招き入れ、更にピアノが上手な関西弁の遠藤さんとスレンダーな桐嶋さんも加わって、シャンソン部は無事発足。
    タチバナらは小日向顧問のお友達のフランス人、ドゥドゥー・徹・コマンタレブーにシャンソンのイロハを教わり校内のビッグイベント、学園祭に向けて練習にはげむなか、恋だってする…。
    文化祭が終わると予定調和に時は過ぎ卒業間近、タチバナと西村が想いを寄せる桐嶋さんがフランスへ留学することを知り意気消沈するも、桐嶋さんの門出を祝う。そして一年後の春。桐嶋さんの訃報を知った元シャンソン部員たちはさようならさえもう言えない…。

    似非ミュージカルと公演を打つだけあって、わたしは人生の大根役者〰♪なんて胸のうちを吐露するオリジナルソングをシャンソン風にうたいあげ、スタンバっている13人のミュージシャンが舞台を盛り上げる。
    ただし、似非ミュージカルなので、シャンソン部員たちは一曲歌い終わるとそれぞれ何事もなかったかのように会話に戻るのが演劇的で愉快なのだが、ご本人さまたちはなんだかあんまり楽しそうじゃない…。苦笑
    全体的に表情が薄いというか、セリフとセリフの間に微妙な間があり、キャッチーなコミカルさがあまりない。
    普通ってことばがしっくりくるような、クラスのなかでもあまり目立たない、地味でピュアな生徒らを意図的に描いているため、卒業式にタチバナが「お前らちょっと変わってるけどな。」というようなセリフには少々違和感を感じてしまった。普通っぽいけどちょっと変わってる要素の共通項、シャンソンが好き、を違う角度からも掘り下げたらもっとよかったかも。たとえば、シャンソン愛が足りない部員にシャンソンの歴史や蘊蓄を叩きこむ、シャンソン蘊蓄大会をする、等々。
    あと、どうしてシャンソンじゃなくちゃダメなのか。動機がちょっとあっさりしていた印象。
    稲川が軽音部が怖いからシャンソン部に来たって設定は、もう少し話が膨らんでもいい気がした。(高校生くらいだとオカマをヒヤカす輩などはいないものかなという素朴な疑問。)
    シャンソンの曲になぞらえて物語を構成してもいいようにおもった。

    花園だん子というシャンソンディーヴァが素晴らしい歌唱力で歌いあげるところや、桐嶋さんの親御さんがやってくる場面などは非常に楽しく、前のめりになりつつ観劇した。花園だん子を演じた三軒茶屋ミワのシャンソンショーは機会があったら是非見てみたいとおもう。
  • 満足度★★★

    江古田のガールズ
    ロロの亀島さんを見たいと思い、赴きました。
    全編を通して、明るく軽快なタッチで描かれており、
    一般受けはする作品だと思いました。
    ただ、無駄が多く、ご都合主義が多々見受けられたことが
    残念に思います。
    この作品をまったくの他人が演出したものを観たいと感じました。
    あと、生演奏にこだわっており、それには好感が持てました。
    次回公演に期待です。

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