庭の果実 公演情報 庭の果実」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★

    引き込み具合が弱いかな
    音楽と照明の融合、そしてそれに伴う役者の動き、この点についてはよかったです。
    ただ、もう少し前半で世界観に引き込んで欲しかったかな。(後半はそこそこ引き込まれましたが)

  • 20091128
    ン、)ノ

  • 満足度★★★★★

    ぞくぞくした!
    マザー・グースの『誰が駒鳥殺したの』は、ミステリアスでもあり、ホラーでもあり、妖しくもあり、とても好きな作品だ。その物語と今回の作風を平行しながら、似たような空想の中に観客を誘う。「秘密の花園」をアレンジしたような作品に仕上がっていた。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    新進気鋭の作家は広大な敷地に建てられた豪邸に住んでいた。そこで一人の家政婦が失踪してしまう。それをかぎつけたフリーライターは真相を暴こうと躍起になる。ライターは作家が家政婦を殺したと考えたからだった。ライターは作家とここで働く庭師から事情を聞き出すうちに、庭師と家政婦が恋仲だったことが解る。「主人(作家)は二人の関係を知って嫉妬し妬んでいた。僕たちは二人でこの屋敷を去ろう!と話していた。」とライターに事の筋を説明する庭師だったが、それは結局、真実ではなかったのだった。

    家政婦を殺したのは庭師であり、「優しく埋める事しか出来なかった。」と告白する。ここでの庭師は結局薬局、どこにも行く事が出来ず、主人の下でこの広大な庭の管理をする事しか生きる術がなかった。という結末。

    上記の物語をノアノオモチャバコ 風にキャストの動きをロボットのような動きに似せた演出で、魅せる!その動きはある意味、殺されるかもしれないという恐怖でもあり、こいつが首を絞めて殺した!という確信を観客にみせびらかす。主人が狂気となって家政婦を追いかける風景や、家政婦が逃げ惑う動きは、それはそれはホラー以外のなにものでもない。
    「見た~~?」と言ってニタリと笑う作家の表情はこの世のものとは思えないほど、イヤらしく歪み、恐ろしい獣のようだった。私の中で、ぞわっ~とした感情が逆流するように流れ、その特異な機械仕立ての動きと共に「限界です、限界です、限界なんです!」なんて闇の声が聞こえるようだった。

    つまり、すっかりワタクシはその庭に迷い込んで禁断の果実を食べたようだった。それほどの完全無欠な芝居!すんばらしいです!


  • 満足度★★★★

    声が素敵
    1時間弱の時間にノアノオモチャバコのエッセンスが凝縮された作品。ミステリアスな断片が散りばめられながら進行していく手法,雰囲気ともに自分のように嵌ってしまった人間にはたまらないが,これは好みが分かれるところだと思う。前回の「かもめ」のように古典をアレンジして演じたほうが万人受けするんだろうな。そんな意味でも次回作「桜の園」は大いに期待できる。ところで,この作品では丹治さんの朗読の声が素敵で聞き惚れてしまった。

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