幻想芸術集団という名前
とにかく麗しく、出演者、スタッフ、みなさん美意識の高い方なのだと思いました。「演劇」というよりも「ショー」「魅せるもの」としてとてもいい時間でした。おそらく「劇団」ではなく「幻想芸術集団」という名前を取っているのは、この集団でやりたいのは「演劇」だけではない、という方向性の表れなのかもと思いました。
満足度★★★
独特のムードを醸し出す
団体名の肩書きが「幻想芸術集団」で公演も「耽美童話の会」と銘打っており、詩的な台詞や衣裳・メイクから独特のムードを醸し出して、ちょっと宝塚チック、あるいは少女マンガ的な?(笑)
とか書きながら、実は一番強く感じたのはトーキーになって間もない頃の(…いやむしろ「サイレント時代の」か?)欧羅巴映画のようなオモムキ(あるいは格調とか古風な雰囲気とか)があるということ。
で、実はこれを書きながら気付いたのだけれど、オープニングや劇中で映写された映像が往年の8mmフィルム(それも経時変化により画面にノイズの入った)のようで、それと生の演技が脳内で結びついた結果なのかも?
ところでシレーヌ(セイレーン、ローレライ)の語尾に「noye」を付けるとどんな意味になるんだろう?(仏和辞典がどこかに埋もれてしまって調べられないのだ)