夕立【作・演出 赤堀雅秋(THE SHAMPOO HAT)】 公演情報 夕立【作・演出 赤堀雅秋(THE SHAMPOO HAT)】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★★

    この3人でぜひまた!
    那須さんにお誘い受けて、観に行ってまいりました。

    終わった後に何ともいえない、感動を頂いた作品でした。赤堀さんの脚本も良かったですし、3人の女性がそれぞれの味を出してとても楽しめました。
    客演の方、特に清水さんのユニークな役も良かったです。


    ぜひまた、この劇団姦しの次回作 観たいです。 楽しみにしてます。

  • 満足度★★★★★

    じんわり
    三人それぞれの個性、良い意味でのいつもの個性をきちんと際立たせた凄い脚本だったと思いました。また、客演の神保さんまで、はまり役(2役とも)で、カーテンコールでは、女四人の芝居だったなとふと思いました。客席が明るくなった頃にじんわりと切なく、鼻の奥がつんとしてくる舞台は久しぶりでした。この三人なら、どんな脚本家・演出家の芝居でも、また観たくなると思います。

  • 満足度★★★★★

    また素敵なユニット誕生!
    3人の女優さんのユニットと言うと、真っ先に、るぱるが思い浮かびますが、またるぱるに匹敵するような素敵なユニットが誕生しました。

    あめくみちこさん、かんのひとみさん、那須佐代子さん。いづれも、演技力に定評ある、中堅女優さん。
    だけど、このお三人の相性があまり想像できませんでした。観るまでは…。

    観劇して、ビックリ!!すごくピッタリの相性!!その上、今回の客演の、神保さんと清水さんが、これまた素晴らしい演技派なので、キャストは、皆さん特筆演技賞ものでした。

    今まで苦手だった赤堀さんの脚本、演出も、共に素晴らしく、とてもクオリテイ高い、三拍子揃った、旗揚げ公演でした。

    今日が、楽日でしたが、こんなことなら、もっと早くに観に来て、1人でも多くの方にオススメすれば良かったと、後悔しました。
    、、
    笑って、泣いて、切なくて、心に沁みる素敵な舞台作品でした。

    ネタバレBOX

    全く、性格も、置かれた状況も異なる、スーパーの女性パートタイマー、3人。

    新井あきらは、5年前に、夫を交通事故で亡くした後、3人の子供と義母との生活を支えるため、昼はスーパーで、店長補佐のような仕事、夜は、近くのバーで、ホステスとして、働き、生計を立てている。
    車敏子は、世話好きで、お人よしの独身女性。あきらを見兼ねて、自発的に、あきらの子供達の面倒を見たりしている。
    最近、パートを始めた、万歳秀美は、同棲中のうだつの上がらない男との間に、子供を妊娠した様子で、将来のためにもと、パート勤めをしているものの、職場にも、店長代わりのあきらにも、何かと不満が尽きない。
    そんな、性格も、生活も異なる3人の前に、お店の品を万引きした、裕福な歯科医夫妻の1人息子が絡んで、最後には、少しだけ、3人の女性が、お互いを理解し、共感できるようになるまでの、切なく、可笑しい人生模様が、何とリアルに描かれていたことか!!

    反目するあきらと秀美の間に入り、やきもきする、お人よしの敏子役の、かんのさんのハラハラの気遣い振りが、妙に可愛く健気で、観ていて笑いながらも切なくなる。
    秀美役の、あめくさんは、ウ゛ードビルショーではなかなか演じない役どころで、るぱるなら、岡本麗さんタイプの、独自性の強い女性を、とても小気味良い演技で見せて下さって、魅了されました。
    あきら役の那須さんは、正義感が強く、逞しく生きているようで、気丈さの陰に、淋しい女心を隠している様を、哀切に好演されました。

    ここに、裕福で、あまり問題意識のない、不思議感覚の万引き少年を、ユニークに演じた清水優さんと、穏やかな気性のあきらの義母と、万引き少年の厳格な祖母の、真逆の2役を、見事に演じ分けた神保さんの、演技派2人の客演が助け、それは、もう、おかしくも切ない、中年女性の心の声が、普段のリアルな台詞の中に滲み出る、素敵な素敵な佳品舞台。

    3人が織り成す、何気ない生活の中の、珠玉の台詞に、何度も、笑わされ、泣かされ、感情を、すっかり揺さぶられ続けました。

    秀美の思い出話や万引き少年の作り話に、誘発される、敏子の妄想の中の「真夏の夜の夢」の寸劇が、これまた秀逸でした。敏子は、2人のパート仲間には、決して、自分の感情を吐露することはないのだけれど、心の中では、様々な夢想をして、生きていて、つい、情に絆され、少年に騙されそうになるあたり、まるで、「女殺油地獄」の、殺される女を彷彿として、哀れでした。

    赤堀さんが、こんなにも、女性の気持ちがわかる作家だとは、思いもしませんでした。

    挿入歌の、ちあきなおみの歌や、秀美が、カラオケで歌う「セーラー服と機関銃」の歌に、自分の青春時代の思い出も喚起され、自分でも、思わぬシーンで、何度も涙を拭いました。

    久しぶりに、全てに満足の行く舞台を拝見して、一度で、この、劇団姦しファンになりました。(でも、正直言うと、この劇団名には、やや異議ありですが…)


  • 薬師丸です。
    と、両親歯科医と、川崎在住の新井さん。

  • 満足度★★★★

    みた
    ほかの観客が教えてくれることがある。
    目の前の物語に、どこで笑うのか、笑わないのか。
    いまの場面で笑った人は、笑わなかった人は、これまでどんな人生だったんだろうとか。
    自分か、自分の近しい人に投影してあれこれ思う。

    つらい経験だから笑えないことと、それでも笑い飛ばせることがある。
    前方の自由席にいたから、後方からは笑い声が降ってくるだけだったけど、聞こえなかっただけで、もしかしたら泣いている人もいたのかも知れない。

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