浅草ロック五・一四 公演情報 浅草ロック五・一四」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    シュールとリアルの見事なシンクロ!
     江戸三大祭りのひとつ三社祭り、その日、浅草六区の地下にある刑務所の中でも、もうひとつの祭りが開催されていた。これはひとつの事件を巡るハレとケの物語。

     カーニバル早稲田と銘打った早稲田老舗三劇団の競演のオープニングを務めるのは劇団森。カーニバルの幕開きに相応しく三社祭を舞台にした衝撃的なドラマを見せてくれた。

     随所に光る点があったが、特に映像の使い方がとても斬新だった。(内容はネタバレ欄で)

     役者ではまず神様役の河合恵理子にはまった。存在感のある役者だ。そしてミツヲ役の松井聡弥が好演。前半と後半でそれぞれ違う魅力を見せてくれた。ユキを演じた守屋康子は難しい役を体を張って熱演した。彼女は前半より後半の方が良かった。

    ネタバレBOX

     映像では、前半の神様のシーンは全て秀逸。部屋のシーンも面白く、最後の走っているシーンも思わず笑ってしまった。河合恵理子の演技力と併せて、作家の発想に拍手を贈りたい。

     後半の映像とリアルの同時進行は新しい表現スタイルの誕生だ。ただ、せっかくああやってシンクロさせるのだから、どこかでわざと破綻したり、何かもう少し仕掛けがあってもいいいような気がしたが、それを抜きにしても独特の空気感を生み出すことに成功し、息苦しいまでのビジュアルの美しさを生み出した。

     役者の力量に差が感じられることと、ところどころに緊張が切れるところがあったのは学生劇団としてはありがちなこと。それらを差し引いても十分将来性を感じさせてくれた。 
  • 満足度★★★

    浅草ロック五・一四
    浅草の祭の日に起きたとある刑務所のお話。

    ネタバレBOX

    何となく中途半端な印象を受けた。

    ワイワイガヤガヤしたシーンも、アングラっぽいシーンも中途半端な印象。

    役者が歌ったりするが、ロックと呼べるほど激しくない………


    また終盤にホテルのセットをつくり、そこをカメラで映像を映し出すという演出があったが、せっかく映像までつかっているのに、ホテル内は普通の会話だし、他の役者は放置だった。

    映像つかうなら、血しぶきぐらいあげたら良かったと思うし、あの個室ならもっとガンガン行って欲しかった。

    役者のみなさんは精一杯やっていたのに演出のツメが甘い印象を受けてしまった。

    もうひと工夫あればさらに面白くなると思いました。


    次の作品に期待します。

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