満足度★★★★
アン山田流『レザボア・ドッグス』
かつて犯罪計画を実行に移したものの失敗し負傷者・逮捕者各1名を出したグループが、服役していたメンバーの出所によって再集結、獄中で知り合った者も加えて(ってかソイツの計画・主導で)6億円を積んだ現金輸送車の襲撃を計画するが…という物語。(08年5月のブラジルの初演版は未見)
いわば「アン山田流『レザボア・ドッグス』」、前半は笑える部分も少なからずあってライト・コメディっぽい雰囲気ながら、だんだんとコワさが増して行くという。
その笑いとコワさの取り合わせに『軋み』(08年12月)を思い出すも、こちらの方がコワさが直接的かも。
また、『レザボア…』との対比では、アチラと違ってメンバーの大半が以前からの仲間であるということで、計画を実行に移すまでのパート(そちらの方が長い)でその関係や以前の失敗について語られるところが異なり、そこが日本的?(笑)
で、強奪には成功するもののハプニングがあり、アジトに戻った後で互いの疑心暗鬼と欲目から殺し合いにまで発展するのは「犯罪は割に合わないよ」と諭すようで「極めて道徳的」。(笑)
よって、登場人物の大半が命を落とすのにもかかわらず後味は悪くない、みたいな?(感じ方には個人差があります)
あと、劇中の銃声はS.E.によるもので、銃による違いをキチンと表現していたのに感心。
ただ、一番小柄な女性にパイソン(らしきコルトの大口径リボルバー)を使わせるのはど~よ?(相変わらず拳銃に関してはウルサイσ(^-^) である…(爆))
満足度★★★★★
かなり違う
ナルペクトは何度か観ていますが、いつものおふざけモードが少なく、予告通りのかなりのハードボイルド!
そんな中にも笑いはふんだんに盛り込まれていて、途中からはハラハラドキドキ。
このハラハラという部分が今までのナルペクトには全くなかった要素で、とても楽しめました。
気楽に楽しめるのがナルペクトの魅力でもありますが、こんなのもいいじゃないかと今後の鑑賞スタイルを迷うところです。