ジネット・ローラン/オー・ベルティゴ「La Vie qui bat」 公演情報 ジネット・ローラン/オー・ベルティゴ「La Vie qui bat」」の観てきた!クチコミ一覧

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  • ワーストかも
    ダンストリエンナーレの第9弾。カナダの振付家ジネット・ローランの作品。このフェスティバルの会場はこれまでずっとスパイラルホールか青山円形劇場だったが、今回に限り青山劇場で開催。出演するダンサーが9人と多いからだろうか。生演奏をするミュージシャンも14人いたし。客席はさびしくない程度に充分、埋まっていたようだ。

    ネタバレBOX

    ミニマル・ミュージックの作曲家で知られるスティーヴ・ライヒの曲「ドラミング」を使った作品。音楽はライブで演奏される。ライヒの「ドラミング」を使用したダンスといえばベルギーのダンスカンパニー、ローザスの作品が思い浮かぶ。日本では2001年に上演されたが、私は残念ながら見ていない。作られた年代が気になったので調べてみると、ローザスの「ドラミング」の初演が1998年。一方、ジャネット・ローランの今作「La Vie qui bat」は初演が1999年。見終わったあとで思うことだが、どうせならローザスのほうを見たかった。

    振付もダンスもかなりダメだった気がする。出演者は9人と多いが、振付は基本的にデュオが中心。しかも動きの半分くらいはペアの一人が相手の体を持ち上げるという、リフト主体。ユニゾンなのかそれとも動きをわずかにずらしているのかが判然としないこともあった。ライヒの音楽を使う意味があったのかと疑問を感じるくらい。ダンサーの動きは音楽を反映しているようには思えなかった。
    衣裳もヘンテコ。足元はホワイトカラーの会社員が穿くような黒い靴。一方、ズボンとシャツはブルーカラーの労働者が着るようなグレーの作業着ふう。そして頭髪だけはパンクの若者かと見まごうような人工的な赤。終盤でズボンを脱ぐと、全員が穿いているショーツがこれまた頭髪に近い赤。わけのわからないチグハグさだった。

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