エステル・サラモン「Dance#1/Driftworks」 公演情報 エステル・サラモン「Dance#1/Driftworks」」の観てきた!クチコミ一覧

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    ダンストリエンナーレの第5弾はドイツの振付家エステル・サラモンの女性デュオ作品。開場が開演の5分前。しかも実際の開演は予定を15分も過ぎてから。いったい舞台裏で何があったのだろう。上演時間は約1時間。

    ネタバレBOX

    エステラ・サラモンともう一人の女性が出演。二人とも白ズボンに白シャツ。タンクトップがサラモン。もう一人はホルターネックで微妙に衣裳を変えている。ダンスのほうも同様に、ユニゾンではないが似たような流れで動くことが多かった。
    前半の出だしでは二人がうつぶせに、横一列に寝そべっている。つま先を床に立てて踏ん張ることで、体を前後に揺すっている。一見、芋虫のように這っているのかと思ったが、いつまで経ってもその場で上下運動するばかり。やがて体を起こして立ち上がる。その間も体のどこかしらを前後あるいは左右に往復運動させている。立ち上がってからは膝を小刻みに屈伸させることが多かった。体の振動に促されるように腕もゆっくりと動かしている。二人の動きを見ているうちに浮かんだのは、紙相撲という遊びで使う力士の動き。底に敷いてある紙を指で突付くと紙製の力士がチョコチョコ動くというアレ。ああいう感じで二人の位置がいつも間にか逆になっていたりする。動きの変化の緩慢さでは舞踏といい勝負。途中で二人が客席へ背中を向けて、お尻を中心に背面全体をプルプルさせるところが可笑しかった。全体的に健康体操みたいな雰囲気があり、エステル・サラモンの顔立ちが何となくジェーン・フォンダに似ているところから、エアロビクスのワークアウトを連想したりもした。

    タイトルの「Dance#1/Driftworks」というのを見てもわかる通り、前半と後半で別の作品になっている。後半は一つの作品というよりも、作品以前のサンプル集といった感じ。ワークショップではこういうのをやりますという宣伝用の見本、というか。

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