劇団キンダースペースレパートリーシアターV0l.24
羅生門・地獄變・或阿呆の一生より
実演鑑賞
劇団キンダースペース アトリエ(埼玉県)
2009/10/26 (月) ~ 2009/11/01 (日) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.kinder-space.com/bekko/www/anthology6/frame.html
期間 | 2009/10/26 (月) ~ 2009/11/01 (日) |
---|---|
劇場 | 劇団キンダースペース アトリエ |
出演 | 瀬田ひろ美、平野雄一郎、小林元香、深町麻子、西村剛士、秋元麻衣子、安食真由美、誉田靖敬、森下高志、瀧本志優、清水拓也 |
脚本 | 原田一樹 |
演出 | 原田一樹 |
料金(1枚あたり) |
1,500円 ~ 3,000円 【発売日】2009/08/24 前売り券 3,000円 / ペア券 5,500円 / 大学生・養成所割引券 2,500円 / 高校生以下割引券 1,500円 ( 全席自由・ 税込) |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | 雨はかなり烈しかった。彼は水沫の満ちた中にゴム引の外套の匂いを感じた。 すると目の前の架空線が一本、紫色の火花を散らしていた……。 彼は人生を見渡していても、何も特に欲しいものはなかった。 が、この紫色の火花だけは……命と取り替えてもつかまえたかった。(或阿呆の一生 より) 芥川龍之介はその短い生涯の終わりに多数の自伝的作品を残している。 数においても方法の多彩さにおいても群を抜くそれらの短編は、いわゆる私小説とも自叙伝とも異なって、読者に或る神経的なイメージを喚起して迫ってくる。 それはつまり、この作家にとって晩年の創作が、様々な作風をジグザグに進んだ作家の最期の足跡などではなく、創作に捧げつくした自身の神経の有り様、正に一本の道を進んでいった大詰めの、命を賭けた一瞬の火花だったということである。 したがって私たちは、彼の作品を分類し見つめるのを止め、その神経でしか掴まえ得なかった人生の一瞬を並べ見ようと考えた。 そこから浮かび上がるものは、繊細で才能に溢れ、神経も心も兼ね備えた一人の芸術家の姿。その筈である。 わが国の近代文学を取り上げ日本人に固有の心象や心情に焦点を当てて舞台化する「短編演劇アンソロジー」。今回は「羅生門」「地獄變」「或阿呆の一生」を取り上げ、作家論、芸術論にまで迫りたいと考えています。 |
その他注意事項 | 公演本番日は未就学児童のご入場をお断りしております。 「芥川を読む会」10月17日(土)18:00~ 今回の題材である芥川龍之介の小説の一部を参加者と劇団員で読みます。 原作に触れ、声を出して読むことで観劇する面白さをより味わっていただこうとする試みです。 「もうすぐ初日! ワークショップ」10月17日(土)~19:30~ 演出家 原田一樹を中心に、芝居作りの行程や上演作品の紹介、演劇そのものの持つ魅力についてなど、 演劇をより身近に感じていただく為のセミナー形式のワークショップです。 特にご用意いただくものはありません。 どうぞお気軽にご参加ください。 場所 劇団キンダースペースアトリエ 参加費 無料 ※要予約 御予約は 「芥川を読む会」「もうすぐ初日! ワークショップ参加希望」とお書き添え(どちらか一つへの参加も可能です)の上、メールにてご連絡ください。 post@kinder-space.com |
スタッフ | 美術/原田一樹 照明/篠木一吉 照明操作/畝本奈美 音響/三枝竜 舞台監督/坂上朋彦 ちらしデザイン/古木杏子 舞台写真/中川忠満 協力/劇団キンダースペース後援会 KINDER STAFF/村信保 白沢靖子 仲上満 斉藤貴司 田中修二 ワークユニット2009 |
すると目の前の架空線が一本、紫色の火花を散らしていた……。
彼は人生を見渡していても、何も特に欲しいものはなかった。
が、この紫色の火花だけは……命と取り替えてもつかまえたかった。(或阿呆の一生 より)
芥川...
もっと読む