第13回本公演
~父がうつわを裂いている~
実演鑑賞
新宿シアターモリエール(東京都)
2005/12/22 (木) ~ 2005/12/25 (日) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.dna-system.com
期間 | 2005/12/22 (木) ~ 2005/12/25 (日) |
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劇場 | 新宿シアターモリエール |
出演 | 渡辺美弥子、中川崇宏、小原雄平、道井良樹、高松亮、澤村一博、渡辺裕之(多少婦人)、大鹿順司(劇団グッドアクシデント)、片桐はづき、小泉めぐみ、なしお成、渡辺智行 |
脚本 | 竹田哲士 |
演出 | 竹田哲士 |
料金(1枚あたり) |
1,500円 ~ 1,800円 【発売日】 全国の夏子様は無料! |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | ―悲しいね、人間は。でもね、違う、だから、僕はネジになりたい。 【あらすじ】 「6年2組 父乃倅。僕のお父さんは機械です。『よく見ててごらん。朝起きて、新聞を読んで、ご飯食べて、歯を磨いて、便所に入って、家を出て、電車に乗って、会社で仕事して、帰って来て、ご飯食べて、テレビ見て、お風呂入って、寝て、また起きる―。毎日、同じ事を繰り返す。』僕はそんなお父さんが大好きです。お父さんは、面倒くさがりで怠け者です。何も考えず、誰かに決められた毎日を漠然と生きているようです。」 その姿は、昔かってもらった電気で動く人形―パフォーマンのようでもあった。 父は仕事を辞めてから、家の洗濯機の中にはいり、飽きもせずぐるぐると回っている。 父は自分を先に進まないネジだと言った。 人の営みは毎日毎日、決まりきったウツワの中だけで、あちらへ行ったりこちらへ来たりで、そこから一歩も踏み出そうとはしない。自分達が生きているというのは、平坦な渦の流れに身を任せているのに過ぎない。というのが父の持論だった。その次の日の朝、父さんは家中のウツワを裂いていた。この世界は大きな器の中に、まるで水の様に注がれていて、その中で出来損ないのスクリューがただひたすら退屈に世界をかき回している。だから自分はネジとして、その器を割いてやるのだと。 父は退屈な運命に逆らう為に何か大きな力に抵抗し始める。 「ウツワ」というのは「運命」とも言いかえられる。誰しもが自分の「ウツワ」に逆らう事はできない。 逆に言うと、ウツワを手に入れた者が人を支配できるという事だ。 とある古代の国の女王はそのウツワ「爸豁皿」を手に入れようとしている。そして神として君臨する事を願っていた。父によって穴をあけられたウツワより、様々な「理」が漏れ出し、人間社会の平板さを歪めていった。自分の体が他人と繋がっていく者。時間の流れを正常に捉えられない者。 こんな世界を本当に父は望んでいるのだろうか。 器の完全破壊と、それを阻止し父を葬ろうとする女王の軍勢との戦いの中、倅は少しずつ気付き始める。 この世の中に生まれて、この世の中で暮らす事は―つまりは生きてる事はパフォーマンなのではないか。 だが、自分はそうやって生きていきたい。溝のないネジのように同じところをグルグル回る退屈な毎日の中で、人は何かに動かされていても自分で動いていると思う事が多い。自分で運命を切り開き、生きているつもりでも、すべては決められた流れの中で、そこに立ち止まる事も許されない。 だがそれでも、器の渦の真ん中に立ってるべきだ。それが今の自分の器である。 戦いをやめた父はいつもどおりであった。 洗濯機の中でぐるぐる回っている。心なしかその顔は以前よりも穏やかである。 老いて行く父の代わりにいつかは自分が、世界の仕組みと戦わなければならないのだろうか、 そして、その背中を自分の子供の見せる日がくるのだろうか、と倅は思った。 ―セガレよ。運命の只中に力強く立とう。 ―僕はそんなお父さんが大好きです! 電動夏子の人生礼賛【Performen】シリーズ第3弾。 |
その他注意事項 | |
スタッフ | ■企画制作 村上朋弘 ■照明 岩田麻里(C.A.T) ■音楽・音響 榊原正吾(オフィスFLIP-TOP) ■音響操作 古場田良子 ■舞台監督 佐藤貴之(架け橋) ■衣裳原案 オフィスFLIP-TOP ■衣裳作成 三田早紀子 ■映像 村上朋弘 ■宣伝美術 村上朋弘(オフィスFLIP-TOP) ■小道具 米倉由美 ■写真撮影 荒多恵子 ■映像撮影 大瀧光司 ■制作 村上朋弘・松平信維・濱本円・市川裕子・西村知紗 |
―悲しいね、人間は。でもね、違う、だから、僕はネジになりたい。
【あらすじ】
「6年2組 父乃倅。僕のお父さんは機械です。『よく見ててごらん。朝起きて、新聞を読んで、ご飯食べて、歯を磨いて、便所に入って、家を出て、電車に乗って、会社で仕事して、帰って来て、ご飯食べて、テレビ見て、お...
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