公演情報
「へそで、嗅ぐ」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
主宰山口茜によるもう一つのユニット、サファリ・Pよりはストレートプレイ寄りの作品を出している事は数年前の下北沢公演で承知であったが、今作はうんとそちら寄りに振り切り、「静かな演劇」そのもの。アゴラ劇場を覗くと日本家屋の裏庭の縁側と柱、少し奥の障子戸、下手寄りに湾曲した松、といった具合にリアルな美術(実はお寺の裏庭)で、芝居は時系列に沿って進んで行く。ただし青年団界隈の「余白」の多い作風よりも強い何かがある。家族及び近隣(お寺だけに)で形成された小さな円環の中にはどことなく問題が横たわるが、やがてそのありかが明確になる。このドラマは解決困難で虚しい現実を前に頽れる人間の「涙」を描く代わりに、さり気なく、力みなく、だが決然と、人物各々の「最もそぐわしい」行き方の結果として、問題を乗り越える姿を描く。
急遽登板となった山口女史の役は中々要な役で、書いた当人ゆえだろう細部にわたり的確であったが、他の人物も独特な「らしさ」を醸して頗る快かった。
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2022/08/20 (土) 13:00
初見のユニット。不思議な面白さ。(2分押し)107分。
京都で活動する山口茜のユニットの公演。寺で暮らす障がいを持つ長女と、父が倒れたことで戻ってきた次女夫婦を軸に、彼らを取り巻く人々の物語。私の苦手な感じの人が次々出てくるのがちょっといただけないと思っていたが、若干不条理でもありつつのファンタジーとして観るべきかと思った。障がい者の役で障がいを持つ女優が出てくるのだが、シリアスになりすぎることなく普通に演技してた。