アスレティック・ミエ・カンパニー「ヘルパーズ!〜あなたがいる風景〜」 公演情報 アスレティック・ミエ・カンパニー「ヘルパーズ!〜あなたがいる風景〜」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★★

    重要な主張を含んだ音楽劇。
    それをむき出しのまま見せるのではなく、ちゃんとエンターテイメントに昇華させてるのがお見事!

    中尾さんは流石に歌も演技も一級品でした。

  • お勉強ミュージカル
    中尾ミエ扮する矢沢マリ子が
    介護ヘルパー養成所のクラスメイトと繰り広げる
    介護の仕事お勉強バラエティミュージカル。
    一幕目は軽快なテンポだが、
    二幕目が説明的で、テンポダウンするのが少し惜しい。
    大女優なのに気取らない感じの中尾ミエが
    虚実ないまぜの役を
    楽しげに演じていたのが印象的。

  • 満足度★★★★

    みんな観るといいですね。
    楽しいミュージカルを通じて、介護のことを解説してくれてありがとう。

    有名女優がヘルパーを目指す動機など正直で良かったと思います。

    大至さんの歌は凄いですが、頭の相撲こぶも凄かったですね。

    ネタバレBOX

    言葉遣いについては、言う側の気持ちの問題だけだとは思いません…、

    聞く側への配慮も大切だと思います。
  • 満足度★★★★

    訴えの定義
    まあ、中尾ミエでも観に行くか・・、そんなノリで観に行った舞台だったけれど、これがびっくり!とんでもないメッセージが含まれた舞台だっただけに観客も中尾に対して惜しみない拍手を送ってた。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    なんでも中尾のバンドのリーダーの山口君とはもう20年年以上の付き合いだそうで、舞台を作りたいねっ。って中尾のような大御所と話してたそうだ。
    まあ、雇われ身の山口君としては、反対する勇気なんてない。そんなことをしたら、自分の首が危ないからだ。しかし、山口君は偉かった!自分の仕事をしながら、いつ中尾に切られてもいいように介護の学校へ行ってトップの成績で卒業したってのだから、なんとも頭の下がる紳士ではないか、諸君!

    そんな山口君の影響を受けた中尾は今回の企画・プロデューサーを担ったわけだが、ワタクシにとってコレだけの研修会みたいな舞台は始めてだった。だからこそ、自分も介護の学校へ入学したかのような錯覚に囚われ、いつのまにか夢中になって中尾たちと一緒に学習していたのだった。

    舞台は中尾の歌で始まる。
    「なんだこれっ!ショーですかっ!?」なんて毒舌を吐きそうになるのを喰いとめ、しばし大人になって我慢したワタクシ。しかし、それは中尾自身が高齢のスターという設定で、舞台から下がった中尾がマネージャーに「介護学校へ行こうと思う。」と相談したことから物語は始まる。

    マネージャーはどうせ売名行為ととられるんだから・・と反対するも中尾は、そう取られたって自分が動けば世の中の関心が集まる。スターという立場を利用しても世の中がもっと介護に意識が集中すればいいと思う。と訴える。
    そんなこんなで中尾は介護学校に通い出す。しかし、そこには現場で働くヘルパーしか解らない厳しい制限があったのだった。例えば買い物一つをとっても難しい。介護者から煙草の購入を頼まれても煙草を買ってはいけない、とか電球は買ってもいいが取替えを手伝ってはいけない。とか雑多な規則に縛られる。介護をしながら、制限時間の中で組み立てられたプランをこなさなくてはいけない。とかとか・・。(厳しいっす^^;)

    それでもヘルパーの仕事として排出介護やら身体援助やら、生活援助やらの学習をしながら、生徒も私たち観客の生徒も、うんうん(。。)(・・)(。。)(・・)と頷きながらもいつのまにか真剣に真面目な生徒になってご教示されているのだった。そんな教室は舞台全体の空気を取り囲み、介護する側、介護される側の心情も含ませながら、決して重くならないようにコメディの風も吹き込み芝居に命を吹き込んでいく。

    中尾は、「どんな人間でも一人では生きていけないと知るべき。だから、動けない人の周りにはいつも誰かがいて直に手を差し伸べられるようになって欲しい。誰もがヘルパーになるべき。  いつか、障害者の傍にはいつもヘルパーがいるような世の中に・・。」と訴える。  そうして歳をとるって素敵な事じゃない。と笑う。

    やがて・・舞台の終演が近づくと、教室で講師をしていたキャストが
    「皆さん、決して忘れないで下さい。全ての人間は「老い」に向かっています。全ての人間は「事故」や「病気」と隣り合わせで、「障害」があったり、なかったりするのです。」と。

    中尾のようにスターという立場を利用してこんな風に世の中の役に立つ形もあるのだなー。ってちょっと感動。
    だからか・・、中尾は神々しかった!笑  

    仕事をリタイアした時には何かやらなきゃ!と感じた舞台。生音楽も良かった。そして中尾自身が終演後、グッズを販売してる姿は更に神々しかった!笑

    仕事をリタイアした諸君!
    誰かの役に立っているか?そして君の人生は有意義か?!


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