満足度★★★★
青木豪作品には愛がある
冷静に考えると、大雨で避難している校舎で繰り広げられる会話ではないなと思うものの、何だか作者の思惑に従順になってしまう自分がいた。
青木豪さんは、いつも、登場人物各人に愛情を注いで、劇作していることがわかる。
今回の作品も例に漏れず。だから、作者に都合の良い登場人物の行動や台詞にも、さして違和感を感じない。
基本的に、人間描写や役者に対する敬意や愛が感じられるから。
昔から、大ファンだった岩崎加根子さんが、相変わらずいい芝居をされていて、嬉しかった。
客席が、気の毒を通り越し、悲惨に思う程ガラガラな上、70代80代の観客の寝息があちこちで聞こえたけれど、私には心地良い舞台でした。