満足度★★★★
冬
兄がもうすぐ死んでしまう、その兄弟たちのお話。
極寒の日の暖かい一室、というか、一歩部屋を出たら、その現実はつらすぎるけれど、部屋の中には愛がたくさん溢れていました。
「クローバー:冬」
いかにも小説やなんかでありそうな、非現実的な内容なんですが。
私はこういった世界にあこがれてしまう一人なんですが、
映像とか色づかいが綺麗なので、かなり楽しめたと思います。
価格も安いのでまたいけたらいくかもしれません。
満足度★★★
保村大和ならではの何かがほしかった
元・惑星ピスタチオの保村大和さんが出ていたので、観にいきました。身体のキレがよく、大舞台での演技が映える人なので、こんな小さいギャラリーでどう演じるのか期待大。
がん患者である兄(保村)と、離婚寸前の妹(中村真知子)、不器用でまっすぐな弟(三瓶大介)とが、月島のマンションの一室で過ごす日々を描いた物語。劇中にデジカメで撮影し、背景に映し出すという、ギャラリーならではの試みもあり。一瞬一瞬を切り取るカメラという存在が、死と向き合う兄の姿とリンクし、生の歓びと哀しさを喚起させる。
ククルカンは二度目でしたが、恋愛にかわって、兄弟愛を描いても、ククルカンらしい演出。もう少し、保村さんならではの存在感を生かす工夫があっても、よかったんでは、という気がしました。