満足度★★★★
中盤のストーリー展開はすごい
同じ青山円形劇場、作演出は同じ福原さん、主演が宮崎あおいさんの
『その夜明け、嘘。』より面白かった。
特に中盤のストーリー展開はすごいなあと思った、
前半のグダグダした展開もあの展開への布石だったのかな?
要さんも体を張った演技?
要さんって一応2枚目なのに、ドラマとかいつも変な役ばっかやってるイメージが。。。
あえて言えば
主人公の閉塞感みたいのがいま1つ伝わってこなかった のと
終盤(終わり方)にいま1つ何か足りないような。
満足度★★★★★
初主演:要潤!映研で自主映画,映画マニア,イタイ高校生活…大人になっても続く,うっ屈した青春!
要潤の初主演作!
平成仮面ライダー出演のイケメン俳優さんたちの一人です。
開演前の客入れのときのBGMが「真夜中のカーボーイ」の主題歌と、
劇中「テレビのブラウン管に『ウルトラマン』のスカイドンが映る
シーンの音楽」などが流れる。
わかる人にはわかる有名なシーン・・・。
この選曲が、今回の芝居を象徴してます。
<IMG SRC="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/91/0000415091/43/img2ba419cczik6zj.jpeg" width="240" height="400" alt="091107_122706.jpgサボテンとバントライン">
イケてない、モテない連中の集う映画研究会。
8ミリでマカロニウェスタンの自主映画
『サボテンとバントライン』を撮っていたイタイイタイ高校生活。
ダイナマイトを片手に片っ端から爆破する、
孤独な荒野のガンマンの話だ。
いじめられっ子の転校生は、今経験している屈辱がつらいほど、
そのトラウマが大きいほど、将来のエネルギーになるという。
ある日突然、クラスのマドンナを主演に迎え、一転して楽しい
日々が訪れた。だが、それは長くは続くことは無く…。
『中途半端に、楽しませないでくれよ!』
大きな挫折を味わい、
偶然の出会いからビデオレンタル店でアルバイト。
そして、毎日タダでビデオで映画を観ながらアルバイトが続く、
怠惰な毎日の中、あっという間に10年以上が過ぎ、30代。
そのビデオ屋も大手全国チェーンのTSU○○○○に負けてつぶれた。
いまだにVHSしかなかったのだから当たり前だ・・・。
しかも、いまだにアルバイト。
しかも、次のバイト先に選んだのがそのTSU○○○○だという
念の入れよう。
そしてついに、クラスのマドンナや、高校の同級生たちとの
再会のとき、ある衝撃的な結末を迎える。
映研、自主映画、映画マニア、もてない高校生活・・・
「真夜中のカーボーイ」、アメリカンニューシネマ・・・
イタイイタイ・・・見事に私のツボです。
おそらく今の『映画秘宝』読者は皆同じではないか。
要潤(カナジュンとは言わないか?)さん、
初主演が、映画マニアのさえない高校生→30歳アルバイター、
小劇場小劇団への出演というのが意外。
この先も応援したくなります。
そして、キングオブコメディでは普通に「キモいボケ」
を担当している今野さんですが、
この芝居では今野さんの持つ「毒」が強烈で効いています。