実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/07/16 (金) 14:00
ほぼコントな二場に導かれて幕を開ける愛憎の果ての復讐劇。
最初は「どどど、どうしたんだ、作風変えたの!?(汗)」だったが次第に「いつもの調子」になり「後味の悪さが快感」なアンビバレントな幕切れは藤丸作品の真骨頂か?
で、終盤で既視感にとらわれる。「こういう事件、実際になかったか?」な錯覚のようでもあり、往年の鵺的作品に一脈通ずるようでもあり。そして妙に身近な感覚は人の業(ごう)を描いているからではないか?「あと一歩」のところで踏み外してしまう人の哀しさ・残念さたるや!