風と共に来たる 公演情報 風と共に来たる」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    素晴らしかった。
    思い出すだけで胸が熱くなります。
    三人のメインキャストが、その力を余すことなく魅せてくれました。
    なんて、いいお芝居なんだろうと感じました。

  • 満足度★★★★★

    ああ、いい舞台を観たぁ
    映画「風と共に去りぬ」はどのようにつくられたのかを、メインキャスト3名で見せる充実の舞台。

    序盤からボルテージが上がり、このお年の方が、果たしてこのまま行くのか、行けるのか、と思ったのだが、それは大変失礼な感想だった。

    エネルギーをほとばしらせ、あるときは、重さを加え、あるときは辛辣に、そして突っ走る2時間(途中休憩10分含む)。

    情熱だ! 全編情熱溢れる舞台だ! しかも楽しいコメディなのだ!

    ネタバレBOX

    すでにクランクインをしてから3週間がたっている映画「風と共に去りぬ」。しかし、プロデューサー、セルズニックが望む作品にはなりそうもない。
    セルズニックは、義父であり、MGMの元ドンでこの映画の出資者でもあるメイヤーの重圧に胃を痛めながらも、思い切った決断をする。
    それは、なんとわずか5日間で、この超大作のシナリオをすべて書き直し、監督も入れ替えることにするというものだった。
    新たな脚本家ベン・ヘクトに白羽の矢を立て、「オズの魔法使い」を撮影中の監督フレミングを降板させて、この映画の監督に決めた。
    しかし、頼みの綱の脚本家ヘクトは、ベストセラーの原作「風と共に去りぬ」をまったく読んでいない。
    後に戻れないセルズニックは、ヘクトとフレミングを自分のオフィスに呼び、バナナとピーナッツ(!笑)だけを与え、自分を含め、5日の間缶詰にしてシナリオを書き上げようとするのだった。

    もうこの設定だけで、楽しさがわかると思う。

    当然、原作を読んでない脚本家にどう内容を伝えるのか、また、原作が持っている人種差別などの数々の問題点、それに対する脚本家の良心、脚本家とプロデューサーがユダヤ人であることのそれぞれの想い、そして、プロデューサーとしての夢、元運転手だった監督、映画ビジネスの本質、そんなさまざまな要素が渦巻いていき、当然一筋縄では収まらない。

    単に口当たりがいいコメディではなく、厳しく辛辣な要素も盛り込みながらの舞台であるので、生半可の役者では、この味は絶対に出せないだろうと思わせる。

    とにかく役者が素晴らしい。観客にまったく隙を見せず、どんどん引き込んでいく。台詞は本当の言葉になっているし、動きにも、何にも無駄がない。

    また、同時代の映画好きにはたまらないエピソードも挟まれるのだ。フレミングは「オズの魔法使い」を監督中、ジュディ・ガーランドを1回だけ殴ったとか(真偽のほどはわからないが・笑)。

    ラストも美しく終わる(映画とはちょっとだけ違った画面だったような?)。

    本当に素晴らしい舞台。ああ、もう次のテアトル・エコーの舞台が楽しみになった。


    ・・・後からわかったのだが、公演のチラシには3人のメインキャストの写真だけが掲載されているものと思っていたら、実は、もう1人のキャストもちゃんと載っていたのだ。気がついて笑った。

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