満足度★★★★★
ヘンリー六世 三部作一挙上演
(アワード投票用) 第三部の感想の一部⇒ http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/1030002029.html
満足度★★★★
足かけ10時間20分の長編、見ごたえがあって十分楽しめました。
シェイクスピア初期の長編です。
三部通し上演で9時間、第1部11時の開演で、
第3部終演は22時20分、足かけ10時間20分にも渡ります。
丸一日かけた観劇は、見ごたえがあって十分楽しめました。
お気に入り、印象的だった役者さんは、
ソニン、木場勝己さん、上杉祥三さん、岡本健一さん、中嶋朋子さん。
第三部 「薔薇戦争」
ソニンは毅然とした少年を。
二部も暗躍するリチャードの岡本健一さんは、
その内面も外面も憎むべき役柄にもかかわらず、
なぜか愛すべきキャラクターになっていて魅力的。
そして、今回観ていて一番惹かれたもう一人が、
これまでのイメージと違う強さを演じた
中嶋朋子さんでした。
子供や身内を政略結婚や人質に使い、一族の存亡の
ためにどちらの陣営に付くか振舞う様は、
日本の戦国時代、信長、秀吉、家康らを観ている様で
おもしろかったですね。
来年3月はこれを蜷川さんが6時間に短縮してやると
いう…といっても6時間。
もちろん通し券を、すでに先行チケット購入済みです。
上川隆也・大竹しのぶの競演、楽しみです。
満足度★★★
演出に遊びがあり過ぎたかも
さすがに、3部通しはきついので、3部だけ、今日観たのですが、何だか、1部2部より、舞台に重厚さがないように感じました。
立ち回りが、歌舞伎風だったり、戦いのやり取りがコメディぽかったり、BGMが、現代の曲だったり…
同じ雰囲気が続くと、役者も観客も厭きるからという、鵜山さんの計算なのかな?とも思い、それはそれで、創意工夫に感心はしたのですが、1部2部の空気感で通してほしかった気もしました。
ソニンさん、ジャンヌダルクより、王子エドワードの方が、魅力的でした。
3部では、中嶋朋子さん、岡本健一さん、ソニンさんの好演が印象的でした。岡本さんで、「リチャード3世」、観てみたい気がします。
3部だけ、浦井さんの台詞が聞き取りにくかったのが、残念。