三つ児の首っ枷 公演情報 三つ児の首っ枷」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★★★

    久しぶり
    「ささらほうさら」久しぶりのソロ・オムニバス公演。松本萌「ラリ」。安田理英「モノココロ」。大越歩「恙(つつが)」。

    ネタバレBOX

    1. 松本萌「ラリ」。...ポロシャツにスカートの女の子が部屋の四方をいろいろな歩き方で歩行。延々歩いたあと、ドサッと倒れる。首を変な風にまげ顔が正面に向いている。後、いろいろな動きに展開。

    2. 安田理英「モノココロ」。...頭に花が咲いている、赤い頭陀袋を着た人物。床を転げて壁にビタッと張り付く。などなど。

    3. 大越歩「恙(つつが)」。...天井が明るくなる。下の暗い所にかがんでいる何者か。ふんどし。前掛けみたいな布一枚の服。日の丸みたいな赤い印のついた頭の年取った人物(?)。お寺のお経に乗せて舞う。


    ◆「舞踏」を評したのではないが、ある現代美術作家・批評家の「文明を模倣しつつ野蛮に退いて見得をきって嘲笑う」岡本太郎、細江英公あたりは良くない、という言葉があたまに引っかかってみた。だが、日本や韓国、アイルランドなど、野蛮が生き残っている地域の創造性の高さというのも認められるのだ。「土方巽」はスタニスラフスキー・システムを独自に研究していたという証言もある。はたして「舞踏」は「露悪的」に「野蛮」を押しだしているのか、高度な創造性の土台にしているのか。「麿赤兒」はどういう位置どりなのか。

    /◆ 松本萌さん。普段の格好より平凡なスタイルで舞台にあがる、という戦略(顔は白いのだが)。日常と地続きの発想が濃く残しているんだろう。客観性があり、手順を追って作られているという感じ。
    /◆ 安田さん。全身で螳螂虫みたいになったり、ひょうきんな顔を作ったりというスタイルが無くなって、ギクシャクした激しい動き。明らかに足腰の筋肉がついてがっしりした体型に変わった。音楽は車の走行音かなにかの無機質なループ。
    /◆ 大越さん。この方だけ素顔を知らない。どんな顔なのか見当もつかない。舞台は天井から明るくなるという凝ったもの。風体が異様で目を奪われてしまう。どまんなか打ち込みキターという感じか。やはり足腰が太い。

このページのQRコードです。

拡大