ミュージカル「テニスの王子様」 The Final Match 立海 First feat. 四天宝寺 公演情報 ミュージカル「テニスの王子様」 The Final Match 立海 First feat. 四天宝寺」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★★

    Side A+総括
    一足先に、私の夏が終わりました。
    後期公演は都合により観に行けないため、本日の広島公演がFirstラストの観劇です。


    ■前置き
    ・前回Aキャストの過剰な演出に、少々不安を抱く
    ・ドリライまで優勢だったAを、ここに来て巻き返しにきたB
    ・とにもかくにも、一部キャストさんの地元である広島公演は愉しみ



    人生初の広島。
    南の方にあるので、暑いところかと思いきや、暑さは関西とさほど変わらず。


    今回席が中央の通路際にあったため、キャストさんが近くで観られる!とワクワク。リョーマを迎えに行く桃城。リョーマを連れて帰ってきた桃城。幕間ではそうめんを売りに来た小春ちゃん。そしてなんと今日は白石が1階に…!(大阪では2階にいました)目の前で観たらグロスが激しく輝いていて、それが気になって仕方ありませんでした(笑)男の子もグロス塗るんですね…。いくらイケメンとはいえ、ちょっと想像しかけて止めました…。それからリョーマの元へ向かう真田。
    そしてFGKSではサトちゃんが目の前に…!!!!!他にも続々とキャストが降りて来たのです、が!
    何とステージでは仁王と柳がダンス対決!?下手の隅で凄まじい存在感を放っていました(笑)もうそっちが気になって近くで踊っているキャストさんには目もくれず(笑)クルクルクルクルまわったり、飛び跳ねたり、交互に披露する仁王と柳。仁王演じる中河内くんは元々ダンスをやっていただけあって、踊れることは知っているのですが、柳役の山沖くんに関しては、全く踊れるイメージがなかったです(笑)柳もまた、そういうキャラではないので(笑)兎に角面白くて仕方ない。曲が終わり、降りてくる幕の隙間からヘトヘトになった2人が(笑)本当に笑いました!愉しかったですー!!
    これって中河内くんが地元だったから?と思ったのですが、もしそうだとしたら広島へ来て本当に良かった!今回観劇した中で一番の思い出です。本編関係ないけど(笑)



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    ▼立海公演(前半)まとめ
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    1. キャストの休演について
    2. 本日のAキャスト
    3. 四天宝寺のAとB
    4. 乙女ゴコロと切り替え
    5. 青学
    6. 立海
    7. 歌

    内容はネタバレBOXからどうぞ。

    ネタバレBOX

    【1. キャストの休演について】

    前々回の大阪にて休演していた四天宝寺B/忍足謙也役のキャストさんは既に復帰しているとのこと。今回はAキャストさんなので観られませんが…。

    また、私が観劇待機中さらに2名が休演していたそうで。その際に演出が大幅に変更になったようです。1年生トリオのうち2名が休演ということで、大変な事態だということは想像に易く…。実際に観てはいませんが、一人で奮闘したキャストさんは本当に凄い!急な演出の変更、いつも一緒にいる2人がいない不安等あったと思いますが、絶対キャストさんにとってプラスになる要素があった公演だと思います。動揺せず(見せず)やりきった力量も、さすがだと思いました。


    1年生トリオは歴代みんなしっかりしているし、歌もうまい!試合もなく、レギュラージャージでもない(笑)ですが、本当に本当に縁の下の力持ちです。アンサンブル的なポジションもこなしていますしね。いつだって先輩たちに憧れ尊敬し気遣い、リョーマを心から応援する素敵な3人の存在はテニミュに欠かせないです!

    広島公演では3人揃った1年生トリオが観られます。
    これ以上休演になってしまうキャストさんが出ないことを祈ります…!どうかお体に気をつけて。



    【2. 本日のAキャスト】

    日替わりネタはほぼ大阪と同じ。
    つまり、また主張の激しい演出になってしまったわけですが…。ということは、あれはカンパニー的にアリの演出ということですよね。了解です。

    それならばここはAキャスト(もしくは自分)との戦いです。どんなに周りで笑いが起ころうとも、どんなに視界の隅でなんかやっていようとも、私は立海ベンチを観る…!!*メインで進行している青学ベンチは観劇1日目にちゃんと観ているのでね。



    【3. 四天宝寺のAとB】

    前回の四天宝寺公演では、自分たちの試合ということで原作に沿って演じた四天宝寺。原作がありますから、「正解」がある、といっても良いのかも知れないです。観に来ているお客さんには、キャスト以前にキャラクターが好きだという方も多くいると思います。ですから、ファンの中のキャラクターと、キャストの演じるキャラクターにズレがあると、途端に「無い」と判断されてしまうわけです。このあたりはテニミュ特有のシビアな部分ではないかと。


    四天宝寺公演ではAキャストしか観ていませんので、Bキャストに関しては聞いた話から憶測です。すいません。

    Aキャストは原作に忠実な四天宝寺。漫画から飛び出してきたようなキャストに評判も上々。ドリームライブでもAキャストの公演は比較的倍率が高かったように思います。

    Bキャストは自分たちなりの四天宝寺を築き上げました。観てはいないので、Bキャストのキャラクターにファンとのズレがあったのか何が原因かはわかりませんが、ドリームライブでは何故かAキャストの公演の方が倍率が高くなるという結果に。更に、ドリームライブからはBの財前役のキャストさんが降板し、Aキャストの佐藤くんが両公演を掛け持ちすることに…。

    四天宝寺公演では前半をAキャスト、後半をBキャストというふうに分担していたのですが、もしこれを交互に行っていたら…?という風にも考えてしまったり。


    さて、そんな状態でドリームライブ開催です。

    基本的には四天宝寺戦の件を活かしつつのライブ。相変わらずAの人気は凄いです。四天宝寺のキャラクターが試合では観られない面を見せてくれる、まさにそんなライブでした。
    ちなみに…通常公演で既に人気が高かった上に、ドリライ以降AB両公演を掛け持ち、更に千秋楽では怪我で一時ステージに上がれなくなっていたものの、最後の夜公演で見事復活するという活躍で、とりあえず凄いことになったのが財前役の佐藤くん。四天宝寺でも特に彼が観たいという人、多いです。


    ところが、本公演で異変が生じます。

    今回は立海戦ということで、原作からははずれ、メインストーリーをサポートするポジションになった四天宝寺。

    Aキャストの場合、自分たちの公演の時は確実に各々の見せ場があったメンバーですが、今回の公演では目立つ人もいれば、そうでもない人がいたり…。原作の枠を外れて、個々に主張を始めたというのでしょうか?一人のキャラクターとして人気の高いキャストさんは一層アピールをすることで、彼らのファンもまた盛り上がっていました。そんなエンターテイナー的なAキャスト。
    四天宝寺戦以来自分たちが周りからのどういう風に観られているのか、というのをわかった上でそれを意識していたようにも思います。全員でのダンスも、各々の色を出してきていました。力の入れ方身のこなし等等。
    ただ通常公演でも、ドリライのノリ…というのを感じました。


    Bキャストの場合、元々自分たちなりの四天宝寺を作ってきた彼らは原作の枠を外れても、自分の中にあるキャラクターに忠実です。四天宝寺というチーム内での関係性もしっかり見えたように思います。また、四天宝寺戦からの舞台の流れも汲んでいました。あくまでサポートに徹する四天宝寺。勿論自分たちの見せ場ではお客さんを楽しませようと、本公演のネタを拾って広げたり。そういったネタは六角の時もありましたね〜。観ている側としては結構うれしいです。
    派手さや個々のキャストに強烈なインパクトがあるわけでもありませんが、相変わらずな四天宝寺。果たしてAキャストと自分たちの観られ方を知っていたのかどうかはわかりませんが、評価はどうであれ、きちんと自分たちの四天宝寺というチームを着実に作り上げてきた成果が今回観られました。
    ダンスもチームとして確実にこなしていた印象。


    日替わりネタでの演出はどうやら賛否両論。勿論ファンとしてはうれしい限りだと思います。しかし、立海戦である以上、立海を観に来た人、青学を観に来た人、色んなお客さんがいるはずです。
    立海はメインであるにもかかわらず、今回ベンチではあまり強い演出、ネタはありませんでした。が、よーく観ていると、きちんとそれぞれの関係性を維持した上で細かいやり取りが行われているのです。

    それぞれが自分の好きな学校を観て、そこでの細かいやり取りに気付いて、「今日こんなことしてたんだよ!観てた?気付いた?」っていうのがベンチかなぁ〜という意識だったので、Aキャストの青学を抑えた過剰な演出に少し疑問を感じた私なのでした。

    あと、個人の好みの話になって来るかと思うのですが、Aキャストさんのネタは、あまりツボにはいってこず…。今回は面白いかな〜と思っていたら、同じネタだったので…まぁ以下略。


    もっと観たい!と思わせたのはBキャストさんでした。Bキャストさんの四天宝寺はそれぞれのキャラクターの存在があって成り立っているので、観ていて本当に面白かったです。ちょっぴりナルシストでイケメンの白石と、そんな白石の手を焼かせる野生児金ちゃんも健在。どんなシチュエーションでもブレないキャラが凄く良かったです。



    【4. 乙女ゴコロと切り替え】

    氷帝の某キャストさんのイベントであった話です。
    ドリームライブは四天宝寺戦のすぐあとだったため、あれ程にまで人気の高い氷帝と共演とはいえ、ペンライトの色は緑(四天宝寺のカラー)が多かったそうです。
    またドリームライブの時に演出家さんが言っていましたが、キャストさんもまた、今もてはやされているのは自分自身の力だけではなくキャラクターの力によるものが多いと自覚しているようです。けして勘違いしないように(笑)と自分自身に言い聞かせているとか。

    でもそれは少し違って、自分の好きなキャストさんに対しては、キャラクター越しではなく、キャストさん本人をしっかり観ています。応援しています。次の学校の公演が始まっても、好きなキャストさんの活躍はちゃんと把握しています。一人の俳優として、またアーティストとして、好きなのです。

    勿論、それとは別にテニミュが好きだという気持ちがありますから、次の公演が始まればそちらも観に行きますし、そのときメインの学校のことをしっかりと観ています。
    他の学校が始まっても尚「俺を観てくれ!」と目の前に立ちはだかってこられたら「ちょっと!見えないじゃない!」と顰蹙をかってしまうかも。

    そして今は立海戦。乙女心には切り替えが重要なようです。




    【5. 青学】

    5代目の青学に関してはまだわかりません(笑)逆に言えば、「まだわからない」というのが今回の答えなのかも。今回のこのキャラってちょっと雄々しすぎるよ!とか、このキャラキモ過ぎるよ!(笑)的なインパクト、且つそれがプラスに働く要素が見つかりません。サラっと流れてしまうのです…。

    でも個々にピックアップして行くと、ちゃんと自分のカラーを持った人もいるかなぁ。

    リョーマにこれまでのことを話す大石の必死さはオーバー過ぎて笑えるし、けどそこが大石らしい!のです。ちょっとキャストさんの声が高過ぎるのですが(笑)、それすらチャームポイントかと。周りに気遣う心配性、だけどみんなを支えてくれるしっかり者。そんな大石のキャラがとても出ている口調も良いです。

    相変わらずどこか「普通」からずれた感覚を持っているものの、海堂に対する態度は後輩を想い、支え、更なる高みへと導いてくれる先輩。それを感じさせてくれた乾。ボロボロになって戦い抜く姿も上手かったです。

    一方そんな乾を尊敬し慕ってきた海堂。彼もまた先輩を想い、支え、持ち前の熱さで真っ向から敵に向かって行く姿がしっかりと感じられました。乾を敬う姿勢が伝わってきた海堂でした。




    【6. 立海】

    またしても立海に強烈なキャラクターが!毎回立海には本当に楽しませてもらっています。今回は柳役の山沖くんが面白い!ということで、これから観られる方は是非ご注目を。楽しめる確率90%。

    立海は切り替えが上手いと想います。キャラに徹する部分、くだける部分。そこをカチッと上手く切り替えることで、シリアスとネタの対比が出来て、よりネタが笑えます。「このキャラがそんなことしない!」っていうのがほぼ確実にプラスに働くのも立海。

    既存のキャストさんのリードも上手いと思います。
    個々のキャラ作りも勿論ですが、チーム内での関係性からもキャラが作られていくと思います。
    特に既存キャストである赤也のリードが上手かったです。

    ★赤也→ブン太・ジャッカル
    赤也が真っ先にふざける対象はブン太。故意に怒らせたりと兄弟みたいな関係性を築くことによって、赤也に見えるし、ブン太に見えてくる。赤也だけが赤也になってもダメなんですよね。
    ブン太とジャッカルが優勢に立てば、一緒になってガッツポーズをする。前回の立海公演でも一緒につるんでいたのはこの三人。前回の立海をでの関係性もちゃんと維持することで、キャストが変わっても立海は立海、という感じがしました。

    ★赤也→柳
    大河くん演じる赤也は、先輩であり立海三強の一人である柳に対して割と気軽にハイタッチをします。ダブルスを組んでいること、また暴走しがちな赤也でさえ柳が上手く諌めることが出来るという関係性が見えます。
    西村くん演じる赤也は、ブン太、ジャッカルとハイタッチをした勢いで柳にもハイタッチをしようとして、一瞬躊躇するものの、ぎこちなくハイタッチ。それにちゃんと乗って上げる柳。これはこれで彼なりの赤也と柳の関係性を作ったのかな。三強だけど、ダブルスのパートナーであり、先輩なのです。

    ★赤也→真田
    試合の時とは打って変わって、相変わらずおふざけが多い赤也。
    冒頭の、試合に負けた真田への制裁では、普段散々制裁を受けている赤也がここぞとばかりに前へ出ますが、結局真田に自分も負けたことを指摘されてしまいます。

    ★赤也→幸村
    誰もが恐れる部長の幸村に対しても、うっかり。
    真田の試合を見て彼の強さと、またちゃっかり自分の強さもアピールした幸村に対して「自慢っすか?」と恐れ多いことを口にしてしまいます。しかし、赤也もやっぱり幸村を恐れているため、声色を替えてブン太に責任をなすりすけ(笑)
    もしくは、調子に乗りすぎた赤也にブン太の突っ込みが。

    ★赤也→柳生
    わからないことはとりあえず柳生に聞きます。柳生は何でも知っているし、怒らないし。ブン太よりはずっと敬っているけれど、気軽に話せる先輩の一人。なので、試合中もちょくちょく話しかけます。

    ★赤也→仁王
    今回あまり絡むところは観られませんが(これは仁王が今回柳生以外とあまり絡まないこともある?)、日替わりネタでは少し絡んでいるみたいですね。ブン太は自分とほぼ同じ目線で接しているのに対して、仁王は少し見上げている感じ。それでも柳生と同じで気軽に話せる先輩の一人。更に真面目な柳生よりはくだけた感じで付き合える先輩。なのでネタとして絡みやすい?



    【7. 歌】

    毎回公演ごとに主題となる歌があって、それがまたインパクト強くて頭から離れなくなる、というのが通例。
    ところが、今回の公演に限っては何故かそういった曲が無いということに気付きました。頭に残らないので、うっかりしてました。何か物足りないのです…。
    一応今回もメインっぽい歌はあるのですが、何故インパクトに欠けるのだろう…。一つ一つを取り上げれば、手塚は『油断せずに行こう』をアレンジして歌っているし、真田はまた独特の曲調で歌っているし、赤也も凄みを利かせた歌声で圧倒されたし、海堂と乾の掛け合いはなんか口ずさみたくなる(笑)感じだし、不二は色んな意味でいろんな評価をされた歌だし(ちなみにcloserじゃなくてclose eyeだった…!)仁王の歌は個人的にばっちり覚えてますが、演出が凝っているのでそっちに目がいってしまうかも!?ゴールデンペアもまた以前の楽曲をアレンジしていて、ブン太とジャッカルはちょっとどんな歌だったか思い出せないのですが…。そんな感じで何かしら印象に残る要素はもっているのです。更にいうと、桃城の歌は♪思い出せ越前、何故忘れちまったんだ的な歌詞ですが(アバウト)それがまさしく先日の大阪公演での彼自身に当てはまるだけに強烈なインパクト(笑)四天宝寺の歌も相変わらず愉しくて大好きです。

    それなのに、何故…?こう、ガツーン!とくる曲が、無い…。
    今回の公演はあの曲が兎に角頭から離れなくて…!っていうのが無いです。




    一応、広島公演で今回の立海戦の観劇は終わりなのですが、もしかしたら後期も観られる可能性が出てくるかも知れない感じです。
    毎回テニミュは夏冬ともに前期しか観られないので、後期での進化っぷりが観られないのが残念だったのです。
    今回はどうなることやら。

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