海に浮かぶメトロポリス 公演情報 海に浮かぶメトロポリス」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-9件 / 9件中
  • 満足度

    冒頭シーンのごった煮鍋風芝居
    とくお組初体験でした。

    テレビ視聴者にも知名度の高い人気劇団のエッセンスを混ぜこぜにブレンドして、結局、素材の味がわからず仕舞いの鍋料理を食べた気分でした。

    劇団のコアな固定ファンがいるようでしたが、それが、余計、私の中に部外者意識を強めた気がします。

    アンケートの、「よく見る劇団を教えて」欄に例示されていた人気劇団の二番煎じどころか、五番煎じぐらいの印象でした。

    でも、気になる役者さんは何人かいて、特に、柴田さんがどこかに客演される時は是非観に行きたいと思いました。
    青春事情の本折さんも、素敵な演技をされていたので、今度は、青春事情さんの公演を観たくなりました。

    いつも思いますが、脚本・演出の方が主要な役で出演もされる舞台、一部例外を除いて、あまり成功作に出会った経験がありません。
    とくおさんご自身の登場がもう少し少ない方が、よい舞台になった気がしてしまいました。

  • 満足度★★★

    いいじゃないですか!
    正直、とくお組さんのお芝居はそんなに好みではありませんでした。

    今回も、モダンの西條さんが出てると知って行くことにしたのですが
    もう西條さん以外、全員子供みたいって感じで‥

    でも主役を客演に譲った今回の公演、とくお組さんが一歩前へ
    踏み出そうとする行動なら、それは大絶賛いたします。

    黒スーツ着て出てくるイケメン男優達に「カッコいー、かわいー」とか、
    腐女子的観劇をされていた方々には、とくお組台無し、なんでしょうけど。

    ストーリーとしては、軍艦島の炭坑閉鎖を模した内容ですが、
    かなりポップな仕上がりになっていました。ちょっと不謹慎かな?と
    我に返るところもちらほら。それはそれで。

    しかし全員による早着替えは素晴らしいですね、練習したんだろうなあ。

  • 満足度★★★★★

    スーツを脱いだ男たち

    とくお組へのイメージが激変しました。
    新たな魅力が伝わってくる、良作だったと思います

    ネタバレBOX


    N氏とラスベガスしか見ていないけど、スタイリッシュなコメディーという印象が強い団体でした。

    が、しょっぱなから汚れたセットにくたびれた服の男たち。闇鍋。
    聞いていると 「男」「仕事」「人生」「金」「命」と、俗物的な単語がどんどんでてくる。 非日常な設定をコミカルに描く手法は変わらないものの、過去作品には無い生活感や躍動感が感じられ、一気に身近に感じられました。

    かといってありきたりな人情ドラマにならない所が、流石とくお組だなーと思いました。個人的には人物を書き込みすぎない所が、むしろ好きです。 

    いくらでも作りこめるところを敢えてさらっと済ませ、笑いが消えない程度に感動させる。
    観てて疲れない、また観たいなーと思いました。

    一人当たりの役が多すぎて 不自然に感じる部分もありましたが
    「フリーズしたら叩いてもらいます」「それは無理だろう!」 とネタにしてしまうから、そこもご愛嬌な感じがしました。

    観にいってホントに良かったです。 次も楽しみにしてます。
  • 満足度★★★★★

    2回目見たらおもしろかった!!!
    初日見て今ひとつ消化しきれなかった感がありましたが
    2回目の観劇はしっかり楽しめました。
    ステージをこなすうちにぐっとレベルアップした仕上がりになったんですね。

    いろんなタイプの芝居作りができる劇団なんだなーと感心しました。
    次回も楽しみです。

  • 黒木
    泥臭い良い男がばかりが集まってる話。
    草食系?なんだそりゃ?
    ワイルドに21世紀を生きてゆけそうになる世界。

  • 満足度★★★★★

    俯瞰的に眺める芝居
    面白かった。

    いつもワンシチュエーションの濃密な会話劇を魅せる劇団ではあるけれど、こういう群像芝居もこの劇団の新しいアプローチとして十分に楽しめた。

    このような題材の場合、主人公や周りの登場人物の感情にスポットを当てて物語を掘り下げている方法論もあると思うが、それはそれでありきたりだったりする。今作のように島の生活や男達の人生を客観的(俯瞰的)に描くのも演劇ならではの手法ではないだろうか。

    好みはあれど、私はこれはこれで良いと思った。

    特筆すべきは、実際の軍艦島における史実が押しつけがましくなく、知らない人にはただのギャグで終わってしまうようなことも、細かく盛り込まれていたことだ。詳しく書くとネタばれになってしまうので書かないが。

    ネタバレBOX

    人間ドラマを期待していた人には面食らうかもしれない。何が好きだった、何が嫌いだった、総じてどうだったか、見る人によって評価が大いにわかれる作品であることには間違いないと思う。

    それが今回のとくお組の狙いなのだろうか?(考え過ぎか)
  • 満足度★★★★★

    面白かった~♪
    とくお組の舞台を観るのは初めて。演劇的な面白さや遊びが満載でとっても楽しめた♪舞台セットも見事「軍艦島」の住居を再現しているし、何より、登場人物たちが実際にそこで暮らしているかのような「生活感」が感じられたのが良かった。映像の使い方も非常に効果的(特に映画館のシーンなんか)。男だけの舞台というのもたまにはいいもんだなぁと実感。


    ネタバレBOX

    個人的には元イモ掘りロボ(?)ツトム君の設定が一番ウケた♪
  • 新しい・・・かな?
    毎回見てますが、今回は客演が2人ということでどうなるかちょっと楽しみにしてました。軍艦島をモチーフにした男くさ~い芝居。

    結論からいうと、自分の趣味じゃないです。
    でも、これまでとくお組のスマートな笑いからすると
    結構こういうのもやるのねー、という意外な一面を見たという気がして
    ちょっと新鮮です。

    初日でまだまだこなれていない段取りもあったようなので
    後半にもう一回見てみたいと思います。

    ネタバレBOX

    たぶん群像劇をやりたかったんだろうなーと思うんですが
    どっちかというと、一人何役もやるアンサンブルを減らして
    各キャラクターを掘り下げて見せてほしかった。

    でも、少ししか出てこないけど意外にお気に入りのキャラもいたりして。
    (なんとも矛盾しますね。)
    ちょっとだけ出てくる女装姿の堀田さんはかわいかった・・・。

    個人的には今回の主役はロボットのツトムくんなのかなーと思いました。

    あと、劇場の構造のせいですが、低いところでやるシーンが見えないのはどうにかならないもんでしょうかね。
  • 満足度

    ベクトルが揃っていない
    実在の「軍艦島」をモチーフにした、架空の炭鉱閉鎖話でしたね。
    島での生活、仕事、去る者、残る者。様様なエピソードが積み重なって、
    閉山という終末に向かって行く筈が・・。なんか盛り上がらない。
    細かい小ネタでは笑わせてくれるし、時々心に残る台詞も入るんだけど。
    テーマや時代、社会や会社、各々の人物や人生の背景など、掘り下げ方が足りない気がしました。残念

    ネタバレBOX

    チラシ(江ノ島かな)よく出来ていて興味惹かれました
    どうせならこれも芝居に入れて、
    班長に「ここへはもう二度とこないけど、時々には皆と外から島を眺めるよ。」とか何とか言わせたら面白くなったのに。

    で群像劇(だったのかなぁ)にせず、班長の心理の描写を主軸において、
    穴掘りしか知らない。外の世界で、どう生きていくのかイメージが掴めずわからない。だけど班の仲間が、こんな俺でも頼ってくる。弱くは見せられない。人種差別に対しても長いものに巻かれた行く自分が嫌だ。でも心の底では、いろいろ諦める自分が解る。もどかしい、だから島を出る時、思いの丈を何かにぶつけたい。(徐々に気持ちが変わる話を繋げていって)
    って、テーマ明確にしてエピソード積み重ねてみれば
    良かったのではないだろうかと思いました。
    で、自分や仲間含めて、やれるだけの事はやったんだから。
    「もう二度と、ここには来ない。」という台詞に重みが増しませんかね?

    オープニングの映像、ライトの影が3つ入り込み、見苦しい。
    映像の上下狭くすれば解決出来たと思うが。劇中の映画は、そうなってたし。

    ロボット「ツトム」君が、あたりまえにいる世界なんだから、
    ケータイあっても、おかしくないが。島からの外線は会社管理のレトロな電話機だけで、コインは専用トークンで、会社側より支給される。それも仕事量に応じた数が、とか。台詞で会社が外線をモニターしてるとか言わせたり。同じ会社の製品で、炊飯器が弟だったりして、小ネタに使ったほうが世界観を説明し易かったかも。

    インパクトのあった入浴(銭湯)シーンは1回で充分です。裸体を他で見せたければ、ラストの神輿担ぐシーンで、褌にでもすればよかったと思う。

    他役演じるなら、衣装はキチンと着替え。ポイント強く観客にアピールするべきですね。刑事なら、あの時代風に考えると。ハンチング帽子かぶらせるとか。バンダナとかマスクとか、方法はいろいろありますよね。

    さて、巻き戻してオープニング。闇ナベ芝居は楽しめたが、観客に見せようとしない所は大失敗ですよね。最前列の方々は見れても、後ろの観客は置き去りです。人に見せると言う芝居の本質から大きく離れていると言わざるを得ません。楽屋に小道具が増えるの大変でしょうが、テーブル使うべきです。椅子は場所のとらない三脚椅子などでOKと思いますが。(せっかくの山盛りご飯面白かったのに、よく見えなかった)

    女装のスナック表参道は、「癒せよ!」台詞が感動できたが、店の名などの導入の仕方がダメ。電話受ける台詞で店名とか、客に伝えるべきです。

    一番ちぐはぐだったのは、俳優の舞台挨拶から野球への流れです。ネタかと思ったら、スカウト話繋がってたんだ。とっても変。野球芝居いらないです。

    ツトム君が海から戻った時、”浮いてきた”って変に感じた。ロボット重いって台詞あったのに・・・。「現場から回収された」とか「海水に浸かりすぎてデータが使い物にならなくなって、使える分使って廃棄処分。」みたいな台詞入れないと。島に置き去りに出来ないと思うけど、どう思いますか?

    ラストも失敗と思う。別れのシーンで暗転して、映像で「こうして島には誰もいなくなった」「ときおり近くの漁師達が、島に明かりが点いてるのを見たと噂するのを聞いた者がいたが、確かめた者はいない。」とか、終わらせた方が締まったと思うが。どうであろうか?

    ついでに、炭鉱と言っていたが。ロボットいるなら、レアメタル採掘の方がリアリティ出るし。合成生産技術が出来て、採掘量も減って採算が取れず閉鎖とした方が、リアリティ出ると思った。です。

    結論として、冒頭の鍋に象徴されいた通り。各人が良いと思って持ち寄った食材も、ちゃんと入れる入れないを選び、バランス取らないと美味しくはならないということですかね。

    アフタートーク聞いて、忌憚無き意見が知りたいんだなあと思ったので、正直な感想、ここに述べます。

    ちなみに、スクリーン。鉱内の四つんばいシーン。刑事ネタや演技などは特に不満感じませんでしたので、星1つ差し上げます。

    自然と涙が出てくるような、感動話に出来なかったのが残念に思う。

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