当選確率 0% 公演情報 当選確率 0%」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★★★★

    カタそうな題材をドラマチックに
    とある地方都市で、外部からも指摘されるほどの市政の弱点を改善しようと、在職20年を超える現職市長に対抗して市長選に立候補することにした若き(元)教師と彼の高校時代の同級生たちを中心とした激闘の1年間を描いた物語、前回公演『カイシャ』に引き続き「身近ではありながらとっつきにくいあるいは堅苦しそう」に思われる題材を取り上げながらもたとえばスポーツもののようにドラマチックに見せてしまうのが独特で面白い。(そういえばここって、スポーツもの(野球、フットボール、陸上など)も得意としていたっけ)
    また、上演時間を2時間程度(この日のマチネはちょうど120分)とするために元の脚本をかなり削ったとのことで、確かに総集編っぽいというかダイジェストっぽいというかな部分はありつつ、1年という期間をテンポ良く見せることになって結果オーライ?
    さらにネタがネタだけに選挙に関するトリビア(公示前に「候補」の文字を使ってはならないとか、演説会ポスターは2人の顔を載せなければならないとか)までまぶしてあって、勉強になる…とまではいかないけれど「そういうことなのかぁ」と納得。
    で、主人公がアラサーだけにそのかつての同級生たちも広告代理店勤務から家業を継いだ者、主婦、バツイチなど様々だし、彼らの恩師で立候補を決めるまでは主人公の同僚でもあった人物や市民運動のリーダー的存在から現職市長や衆議院議員まで登場し、そういう多彩かつ個性的なキャラクターと演者がピタリとハマっているのも◎。

このページのQRコードです。

拡大