満足度★★★★★
マジ泣き。
10代の等身大のオンナノコ3人。いわゆる演劇的な台詞、振り、伏線といった類の仕掛けは全く無い。見るために頭を使う必要は全くなかった。それぞれの主張や想いが、ミルフィーユのように1枚1枚丁寧に重なっていった。
それは例えると恋愛映画のようなときめき。1人が問いを発した時、もう片方の1人は何と答えるのだろう?自分だったら何て答えたんだろう?それを外から見ている3人目の子はどう思っているのだろう?そうしたやりとりが、徐々に高まっていく感覚は他の演劇と一線を画していた。
ハリウッドのアクション映画のように分かりやすく痛快に終わるのではなく、雨の日の映画館で好きな女の子と一緒に観たい映画。このお芝居は、そんな恋愛映画と同列に置くことが出来る、素敵なお話です。
これが2007年に再演されるとのことでとても期待している作品のひとつ。初演を観ていない方にも十分オススメできるお話なので、観てない人はぜひ再演に足を運ぶと良いと思います。