満足度★★★
「幕末庶民傳」なオモムキ
ここ1ヶ月ほどでも3~4本目の幕末もの、最近は本当に多いと思って臨んだら何と新撰組も龍馬も登場人物としてどころかウワサ話にすら名前も出て来ないという。(生前の龍馬は無名だったそうなので庶民の話題にのぼらないのは当然か?)
がしかし、前半はともかく後半の展開には幕末という時代背景が色濃く反映されており「幕末庶民(←ちょっと違うか)傳」といったオモムキ、なかなかにユニークな「幕末もの」としてその発想に感心。
しかも、前半の展開は助っ人として見込んだ清志朗が実はダメダメなことを筆頭に半ばお約束的なものながら、女親分側のナンバー2が「志のため」と反旗を翻して以降は先が読めず、一念発起して剣術を身につけた(ただ、急に上達しすぎの憾みアリ)清志朗が事態を収拾すべく走り、2人の元オヤブンがサポートする痛快時代劇なクライマックスにはワクワク。