満足度★★★
「マインド・スリップ」もの
メキシコ古代文明の末裔(日本人主人公の名前とそれを漢字で書けたことからそう思っていたが、つらつら考えてみると石板に文字を残すってことは末裔でなく古代そのものか?)と日本人との邂逅譚に『THE WINDS OF GOD』的な「マインド・スリップ」(←造語:よろしかったら皆さんご使用下さいませ(笑))を組み合わせた物語、そこここにヒントをちりばめ、観る側に先を予測させる匙加減が巧い。
また、大国の少数部族に対する侵略・支配なども描きつつ、締めくくりがロマンティックなのもイイ。
が、ラストで現代の面々が気付く「コトの順序」、誤読によって(いや、モロモロ考えるとむしろその方が自然では?)元々そういう順だと思って観ていたので「ヨカッタヨカッタ」感が半減だったかも?(笑)
あと、山椒魚の英語名やオオサンショウウオの別名を知っていた身としてタイトルや主人公の苗字に「あぁ、なるほど」と…。
ただ、07年の『DOGのBLUES』(もちろん未見)をベースに今年3月にLIVEDOG PRODUCEが上演した『DOG'S』(これが面白かったのが今回観たキッカケ)の方が個人的には好み。(←刷り込み効果もあるかも?)
『DOGのBLUES』、再演してくれないかしら?
満足度★★★★
とうもろこし(花豆)から始まったロマン
まさに壮大なファンタジー歴史ロマン!といった感!
マヤ文明、トルテカ文明、アステカ文明などの古代文明を背景にアステカ神話を織り交ぜながら神々が深く信仰されていた時代のメキシコでの物語り。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★★
地球を半周する歴史ロマン
マヤもアステカもそんなに古代じゃないよというツッコミがど〜でもよくなるくらい、歴史ドラマと人間ドラマにあふれた大傑作です。何度目頭が熱くなったことかわかりません。ステージ上にはひとつの大きな背景があるだけで、小道具も最小限なのに、日本の海沿いの村から、実業家のオフィス、メキシコのどこかにある遺跡や人身御供の儀式まで----距離で言うと地球半周、時間で言うと数百年----を違和感なく表していた表現力に感服。映画で言うと『インディー・ジョーンズ』か『ダ・ヴィンチ・コード』級の面白さでした。
満足度★★★★
楽しかった。
細かい笑いや感動できるシーンも盛り込まれており時間を忘れて楽しめた。それだけに惜しかったのは滑舌の悪い役者がいたこと。セリフが聞き取れない箇所があった。
満足度★★★★★
手塚○虫の漫画が劇になったよう
いろんな要素が詰まっているのに、見事に調和が取れていて。おいしい料理になりました!って感じました。笑いのセンスが見事でした。役者さん達の演技がうまくて、あぁ今こんな部屋にいるんだろうなとか、情景が簡単に思い浮かべられ感情移入し易かったです。(まぁ私見ですが・・)
小道具や衣装なども、しっかりしていて。これも一役買っているのでしょうね。
楽しい時間を過ごさせていただきました。
満足度★★★
舞台美術がスゴイ!
基本的にこういうの大好きだし、ストーリーもよく練られてて文句なく楽しめる作品のはずなんだけど‥。正直あまり好みの作風ではなかったみたい。あまりにも教科書通りの展開なので先が読めてしまうというか意外性がないというか。舞台美術はスゴイと思うしあくまでも好みの問題だと思うけど‥。
でも最後はしっかり感動出来たし。
満足度★★★★
よく出来た脚本
初めてのジャングルベル・シアターでした。
ジャングルベル・シアターはある劇団員さんが他劇団の客演をされたときに名前を知りました。
いつか観たいと思っていたのですが、ようやく実現致しました。
「サラマンドラの虹」すばらしい脚本でしたね。
もちろん演じている役者さんの技量やスタッフの皆さんも、申し分ありません。
2時間という公演時間の長さを感じさせない舞台でした。
時々出てくる専門用語的な難しい言葉も、せりふの中でわかりやすく解説をしていますので、古代史に疎い方でも充分楽しめます。
次回作も観てみたいと思わせてくれた劇団です。