世田谷カフカ  公演情報 世田谷カフカ 」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
21-24件 / 24件中
  • 満足度

    つまらなかった
    評価の高い人気劇団「ナイロン100℃」を初観劇。がっかりでした。もう行きません。なぜあんな芝居をする劇団の評価がとても高いのか・・・。自分の感性と世の中の価値観がとてつもなくずれているのか・・・、謎が残りました。

  • 満足度★★★★★

    言うまでもなく素晴らしいが…
    ケラさんはすごい。僕が言うまでもなくすごい。で、今回の「世田谷カフカ」もぎゃふんと言わされるぐらいすごい。だが、もっと違うものが見たくなったのも事実。その理由は、三宅弘城さんの好演。

    ネタバレBOX

    いつも思うことだがケラさんのバイタリティに感心する。
    冒険をする。
    お得意の手も使う。
    作品としてちゃんとしている。
    えらい。

    作品としては
    ①カフカの諸著作
    とくに「失踪者」「城」「審判」
    のストーリーを中心としながら
    ②現実の世田谷区で芝居をしているナイロンの舞台裏
    そして
    ③カフカ自身の人生
    これらが交差してストーリーが紡がれていく。

    もちろん面白い。
    さすがケラさんだと思わずにいられない。
    舞台の使い方も素敵だ。
    珍しく学生演劇っぽい乗りも悪くない。
    横町さん素敵。
    ダンス素敵。
    カフカ役の中村靖日さんハマリ役。

    だが、たくさんのストーリーを同時並行的に配置し紡いでいくというスタイルが生み出すことなのだが、常に観客はメタの視点を持つことを要請され、したがって、なにかに入り込むことができない。

    これはケラさん自身の狙いでもある。

    「意外性に富んだ筋運びに夢中になるうち、いつの間にか登場人物に感情移入して、一緒に泣いたり笑ったり怒ったりする。そんな楽しみ方が演劇鑑賞のスタンダードになっているのだとしたら、今回の公演を観て、面食らい、戸惑う人も少なくないかもしれない。」

    だが、僕は入り込みたいと思ってしまった。

    それは、ひとえに三宅弘城さんの演じる「失踪者」の主人公カール・ロスマンが素敵で、ほかの筋の主人公をはるかに上回るパワーを発揮していたからであると思う。

    たくさんのストーリーを同時並行的にコラージュして配置し、そこから浮かび上がる「カフカ」なるものを食すというのが狙いの演目なのだろうが、ハカラズモ独り目立ちをしてしまっている三宅弘城さんのおかげで、「カフカ」なるものよりも、「カフカ」が作品「失踪者」において何を描いたか、のほうに興味を抱いてしまったのだ。

    そうなると、僕は「世田谷カフカ」よりも、三宅弘城さんを主演に据えた「失踪者」を観たい。ケラさんがあれをどうするかを観たい。

    「失踪者」の舞台化といえば、松本修さんの「アメリカ」があり、これはとても刺激的で素晴らしい作品だった。そしてケラさんの「世田谷カフカ」にも、松本修さんの「アメリカ」に影響を受けたようなシーンがいくつか散見された。

    では、松本修さんと真っ向から戦ったらどうかと思うのだ。
    ケラさんの演出し、三宅さんが主演する「失踪者」がみたい。
    それが「世田谷カフカ」をみた僕の感想だった。
  • 満足度★★★★

    ケラ流知的娯楽作品を堪能
    やっぱりケラさんて天才だなあ!
    日常ゴロゴロ転がってる、当事者には不条理かつ理不尽な大事が、他人には笑い話のネタ程度の小事に過ぎない等の、誰にも思い当たるような、見解の相違による、瑣末なエピソードを織り交ぜることによって、縁も所縁もない、遠い世界のカフカを見事、私達の日常に引き寄せて見せてしまう手腕に脱帽するばかり。カフカ作品を知らない人も、ナイロン100℃のファンでない人も、たぶん観客誰をも置いてけぼりにせず、飽きさせないケラさんの才覚にはただもう感心するばかりでした。
      
    映像を使う舞台ってあんまり好きでないのに、今回ばかりは、これ凄い、最高!と、心の中で喝采した程。 その映像と照明のコラボが、また洒落ていました。まるで、3D映画を観てるみたい!

    キャスト陣も、熟練さんばかりで、舞台を終始気持ちよく楽しめました。
    特に、カフカ役の中村さんは、まさにカフカがこの世に迷い出たような雰囲気だったし、カール・ロスマン役の三宅さんのカッコよさは特筆ものでした。  

    ただ、欲を言えば、2幕を15分ぐらいカットしたら、もっと濃密な舞台だったのではと思いました。カフカ作品の主役3人が並んだところで幕でよかったような気もしました。 

    カフカ作品を全く知らない人には敢えて薦めはしないけれど、劇作家や演出家には、舞台構成の良テキストとして、強くおススメしたいですね。

  • 満足度★★★★★

    みかんのこころぼし
    楽しかった。カフカか~~。ありとあらゆるものが…不条理!?帰り道、電車の窓に映った自分の目玉が飛び出して踊っていた。終わりが本人にもわからない…。あーーできれば何度でも観たい。観直したいです。

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