飛龍伝2022〜愛と青春の国会前〜 公演情報 飛龍伝2022〜愛と青春の国会前〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    つかこうへいの『飛龍伝2022』を観劇。

    このシリーズは富田靖子、黒木メイサ、桐谷美玲バージョンを観ているが、今作は北区AKTステージの井上怜愛が神林美智子役だ。
    誰が演じようと筧利夫と富田靖子を超えないと観客は納得しないが、それを覚悟で紀伊國屋ホールで演出を担当する元アイドルの錦織一清には敬意を表する。

    始まりから『初級革命講座』を色濃く出してくる展開はつかこうへい版との違いを明確に打ち出してきていて、学生vs機動隊の戦いはミュージカル仕立てで攻めくる辺りは後の展開に期待してしまう。
    前半の神林美智子、機動隊隊長・山崎一平、全共闘リーダー桂木順一郎の三角関係の恋愛模様がただの流れにしかなっておらず一気にトーンダウンしてしまうが、神林美智子が機動隊の情報を盗み出す為に山崎一平の妻になる下りから愛の育みを焦点に持っていき、一気に絶望まで持っていく流れはお見事であった。一瞬ではあったが、つかこうへいを凌駕したのではないか?とも思えてしまった。
    筧利夫、神尾佑とまではいかなくとも、肉体美と機関銃連射攻撃の早口セリフ回しを難なくこなしている一色洋平には大満足だ。
    勿論、時事ネタは満載で、沖縄問題、ロシア戦争、日大問題、VAN
    ネタはファンを喜ばしてくれるが、太陽にほえろネタは無意味であった。誰も気が付かないと思うが、日大農獣医学部ネタは最高であった。

    実在した樺美智子の死は学生運動中の転倒が原因の圧死となっているが、実は機動隊に意図的に殺されたのである。
    国家は何故、彼女を殺したのか?
    彼女がジャンヌダルクになるのを恐れたからか?
    もっと他にも強力な学生運動のリーダーがいたのに、なぜ彼女を殺したのか?
    それは彼女は共産主義者で、学生たちに共産主義が蔓延するのを国家は恐れたからである。
    だから樺美智子殺されたのである…。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2022/05/22 (日) 13:00

    やはり、つかこうへいの脚本はいつも感動させてくれます。それにしても今回は、井上怜愛さんの演技に目を見張りました。デビューの頃から観てきましたが、一皮むけた感があって、女優のオーラを感じました。あの速いセリフ回しも安心して観てられたし、演技も格段に上手くなってたと思います。このまま、本格派女優に向かって突っ走れ。

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