今日もいい天気 公演情報 今日もいい天気」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★★

    ジーンとすること
    家族を失った後の、空虚感。
    信じまいとしながら、再会?を待ち望む気持ち。

    ジーンとするってこういうことかなと思いました。

    繰り返される食事シーンが秀逸で、食べ方だけで色々と
    感情を語っているのが、めちゃいい!です。
    ベテランも、初舞台の若手もそれぞれ名演でした。

  • 満足度★★★★

    【笑顔で帰れる芝居】
    重い芝居が続いていたなべげん。今回は雰囲気がガラリと変わり、とても温かい。テーマは別なのだが、観ながら昨年の『どんとゆけ』を同時に思い出す。「あの」階段がまた出てきたからだ。「家族」というものを対比して観ていたように思う。
    穏やかに話しは進んでゆく。謎の新人?吉田唯サンがイイ味を出している。くすくす笑ったり、ホロリとさせられたり…大人の童話な内容。次回作も楽しそうだ。反面、もっともっとドロドロしたなべげんも観てみたいと思う。

  • 満足度★★★★★

    山田百次本領発揮
    昨日の初日に引き続き、
    ダブルキャストで高坂明生にかわり工藤良平が出演するステージを観て来た。

    全体に、昨日より自然な感じで、
    完成度が上がった感じがする。

    キャストが一部違うせいもあるだろうがそれよりも、
    ステージ毎にどんどん進化する「なべげん」の特性と、
    出演者スタッフの苦心と努力の賜物か。



    ネタバレBOX

    山田百次は、昨日より俄然自然な感じと元気さが出て、
    文句なく初日より好みの芝居だった。

    工藤良平もまさに、いまどきの生意気な若者といった感じで良かったが、
    好みとしては、
    この状態のステージで、高坂明生が出演するのを観たい気もした。

    工藤由佳子がやや初日に比べて押さえ気味で、テンポのメリハリもトーンを落している事や、
    牧野慶一が初日よりキツめの表情になってる事が、
    初日の方が好きだなぁと思っていたが、

    工藤由佳子ラストシーンのテンションや、
    牧野慶一ラストシーンでの温かみへ繋ぐための、伏線であることを考えれば納得。

    いずれにしても、
    昨日観て、内容知っているのに、同じ場面で、また泣けた。
    すばらしい。

  • 満足度★★★★

    夢の競演
    山田百次と工藤由佳子、高坂明生の競演は、好きな人間にとってはたまらない。
    こんな日が来るとは。

    欲を言えば、
    序盤にちょっと硬さがあったかなぁ、
    山田百次はもうちょっと、シンプルな元気さがあった方が好きかなぁ。
    田中耕一も、もうちょっと、力みを抜いた自然さがあっても良かったか。

    と、
    思ったり思わなかったり。

    ネタバレBOX

    「下地」というか、「骨組」や「部品」、伏線として、
    「鶴の恩返し」と「サザエさん」が随所に組み込まれている。

    さしずめ、
    「タマの恩返し」といった言い方もできると思う。

    死期間近の飼い猫「タマが」、
    最後に大好きな飼い主家族に、恩返し?をするため、
    その家族が大好きだった、不慮の事故で既に亡くなっている、
    家族の主婦の姿に化け、
    家政婦としてやってきて家族を喜ばそうとする話。

    ちなみに、亡くなっている主婦は、
    主にとって娘、
    長男にとって姉、
    娘婿にとって妻、
    孫にとって母である。

    さつない下地ながらも、
    ほのぼのとした暖かい愉快さが小気味良い進行を作り出している。
    要所要所で泣かせるが。

    個人的に好きな場面は、

    笑いとしては、
    長男と孫との電話の争奪戦、
    激しいバトルがアグレッシブに楽しい。
    と、
    主の甥が、食事をたかりにやって来た時の場面。
    関西弁の軽くてテンポ良いながら、いい加減で自分勝手だけど潔癖症な、妙な愉快さ。

    泣きとしては、
    家族の墓がある寺の住職と化けた「タマ」が対決する場面、
    使命感から化け猫となった「タマ」をお払いしようとしていながら、
    「タマ」が最後の命を懸けて純粋に恩返しと別れをしたいだけな事を知り、
    見逃した上、「タマ」を弔うことにした住職の暖かさ。

    挨拶に来た長男の恋人と「タマ」の場面。
    「タマ」がまるで、我が子をその恋人に託す母親のよう。

    もう限界がきて「タマ」が去ろうとする時の、長男と「タマ」の場面。
    姉への思いのたけをぶつける長男、
    主婦亡き後一番自分を愛してくれた長男へ、主婦(姉)になりかわり、叱りつける「タマ」。

    全体的に、
    笑って良いんだと思うが、
    愉快さのしたの暖かさと切なさで、
    どうしても泣けてしまった。

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