杜若艶色紫―お六と願哲― 公演情報 杜若艶色紫―お六と願哲―」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    藤川矢之輔の愛嬌のある演技が光っていた。極悪人の願哲にもっと大暴れしてほしくなる。河原崎國太郎の悪婆お六はどうだろう。前半の一・二幕はぱっとしなく見えたが、三幕になって精彩が出た。一・二幕はやはり見せ場がなく、三幕でヒモのような夫伝兵衛を愛しながら尻に敷いてるところから、ぐっと悪婆らしくなる。そして最後の日本堤の場での願哲とのたちまわり。願哲を斬った勢いで花道までダーッと駆けてきての見栄には鬼気迫る力がみなぎっていた。

    國太郎の二役のもう一つ、花魁八ツ橋は、次郎左衛門(嵐芳三郎)に斬られる場面で長く長く二人で舞うのが歌舞伎らしい見せ場。芳三郎は凛とした二枚目を姿も声もよく演じていた。

    筋の合理性や心理の深さよりも見せ場優先という芝居。その見せ場が2時間35分(休憩25分)にてんこもり。早変わり、着替え、八ツ橋殺し、願哲と誤っての乞食殺し(以上前半1時間半)、願哲殺し、次郎左衛門も加わっての大捕り物(後半35分、そのまま幕)と、面白かった。

    また三味線、太鼓、お囃子、杵の音が歌舞伎の不可欠の「伴奏音楽、効果音」であることがよくわかった。セリフの隙間を埋め、動きや立ち回りを盛り上げ、「歌」舞伎を作っている。

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  1. →)で、今日は国立劇場まで前進座の五世河原崎国太郎三十三回忌追善公演『杜若艶色紫〜お六と願哲〜』を観に行ってきました。当代・国太郎が見世物小屋の蛇使い・お六と遊女・八ツ橋の二役を演じる鶴屋南北の悪婆もの。矢之輔の破戒坊主・願哲が悪… https://t.co/ajSzM6uTCh

    2年弱前

  2. 前進座5月国立劇場公演「杜若艶色紫〜お六と願哲」。お六と八つ橋の二役を演じる国太郎の女役が見もの。先代にどこまで迫れるか。(23日まで、国立劇場) https://t.co/FKGXWyph7s

    2年弱前

  3. 前進座五月国立劇場公演『杜若艶色紫 お六と願哲』三幕目。主役級の矢之輔、國太郎、芳三郎だけではなく門閥を否定した劇団らしく歌舞伎ができる若い役者達が育っているのが頼もしい。これからも独特の味わいを持った南北劇に出会うことを願った。立ち回りも稽古の成果が発揮され絵面に決まって美しい

    2年弱前

  4. 前進座五月国立劇場公演『杜若艶色紫 お六と願哲』序幕•二幕目。歌舞伎が上演できるかという杞憂は消え堂々たる南北劇。出演者全員の口跡が素晴らしく舞台にかける意気込みに打たれた。照明効果を多用する演出は分かりやすさを重視した結果なのだろうと好意的に受け取る。國太郎と矢之輔の活躍に安堵

    2年弱前

  5. 今月はこちらにて演奏させて頂いております。 ◆前進座 5月国立劇場公演 『杜若艶色紫―お六と願哲―』 2022年5月14日(土)~5月23日(月) 国立大劇場 https://t.co/utSmK0976B ただいま稽古中。… https://t.co/ty7OtWbMTs

    2年弱前

  6. 五月国立劇場公演 「杜若艶色紫 お六と願哲」 本番まで、あと6日か、 いろんなことが錯綜して、 頭の中、バタバタしてます。 紙に書いとかないと忘れます。 洩れ、抜け、無いか心配です。 今日は、通し稽古。 猫は気楽でいいよな… https://t.co/6Vd0MUb0Qd

    約2年前

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