天翔ける風に 公演情報 天翔ける風に」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    薄味寄せ鍋に、カレー粉
    国産オリジナルミュージカルの最高峰の一つと言えよう。
    音楽、踊り、構成、そして演技力が、
    バランスよく練りこまれていて、非常に見ごたえがあった。

    野田色が前面に出ており、あのノダワールドに、
    ちょっとスパイスがされているだけかと思っていたら、
    歌で綴る話であるから野田節の「言葉遊び」の影は
    すっかり潜めており、代わりに強烈なのが、
    山崎氏から発せられる「つか節」である。

    これが、薄味のキャストの中にカレー粉のように降りかかるから
    ぜーんぶ、つか味

    それも、幕末の雰囲気には似つかわく
    いつの間にか、世界はすっかり幕末純情伝!

  • 満足度★★★★★

    本物のミュージカル
    久々に本物のミュージカルを観たような気がする。キャスト,構成,楽曲すべて満足できる内容。観て良かった。それにしても芸術劇場中ホールはとても観やすい席の作りとなっている。プログラムもあれだけ立派なもので1000円は安い。

  • ドラマチック
    陳腐な言い方ですが、
    ミュージカルはドラマチックですね。

    回り舞台や変幻自在に動く壁で
    テンポのいいシーン展開が心地よかったです。
    光がヒロインの周囲で舞い踊ったりと
    興味深いシーンもたくさんありました!

  • 満足度★★★

    音楽が・・・
    とても素晴らしいと思いました。

    野田さんの原作を識らずして臨んだのが少し残念。

    色んな解釈があるところですが、歴史の表舞台に隠れたこのようなストーリーも、また興味深く感じました。

  • にかいみてしまった。
    ひさしぶりの2回観劇。
    戯曲、演出、役者、楽曲、どれも本当に素晴らしかった。

  • 満足度★★★★

    見逃さずに良かった!
    迷ったけど、観ておいて大正解♪
    演出含めて新たな解釈や演出もあって、色々と感慨深かったです。
    謝先生にとってチェンジは、チャレンジでチャンスなのだと思いました。

    ただ、才谷は畠中さんで見たかったことと、ラストの鏡の装置だけは
    個人的に“?”が浮かびました。

  • 満足度★★★★

    ヒロイン二人の声
    が本当に美しかった。他の役者も勿論、上手かったけれど・・。
    それでも時代劇にミュージカルってなんとなく合わないなぁ・・。
    後半は視覚と聴覚に馴染んで違和感が無くなったけれど。

    以下はネタばれBOXにて。。


    ネタバレBOX

    幕末の江戸を舞台に変革を求めてそれぞれの手段で理想を実行した三条英と坂本竜馬を軸に幕末を生きた男たちの物語。
    英はかねてから、自分の理想や思想を実現する為には多少の犠牲は仕方が無い、と考えていた。誰か何をしなくては。誰かこの世を救わなくては。と正義の為に論じていた塾生だった。

    しかし、彼女は父親の形見を質に入れてしまったことがきっかけとなって、質屋の女主人とその妹を殺してしまう。この時から英の苦悩は始まったのだが、世の中を良くしようとあがいた結果なのかも知れない。ただ、それぞれの方法論が違うだけで沢山の悲劇が起きてしまう。

    大金で幕府が倒れる方にかけた溜水。口先三寸で騙された甘井。
    彼らの生き様を存分に見せつけ、それぞれの大儀と名打った戦いを繰り広げる。

    やがて自分の罪を逃れていた英は坂本竜馬によって自首するように説得される。「これから十字路に立って汚した大地に接吻して謝るんだ。そうして自分が殺しましたと声を上げて叫べ。その後は何も言うな。ただ時が過ぎるのを待て。俺が迎えに行く。塀の中で女が男を待つんじゃない。男が塀の外で女を待つんだ。」と。

    しかし、坂本竜馬は英の実父に殺されてしまう。
    理想に生きて思想に殺されてしまった竜馬のあっけない死に様が余韻を残す。

    竜馬が降らせた金色の小判の風景が美しい。そして舞い落ちる雪のシーンも。それにしてもバックの全面鏡張りって、案外大きな公演で観てるけれど・・ちょっとマンネリ気味!(苦笑!)


    野田秀樹が「ネット上に飛び交う情報まがいの批評、或いは批評まがいの情報を見ると、一体、誰が、何の根拠を持って、何を良いとか悪いとか言っているのか、ちっとも解らない。」と言っていたが、観客が自分の金でチケットを購入して観劇するのだから、悪いとか良いとかを自分の感性で評価するのは当然の事だと思う。ワタクシ達観劇者(大衆)が評価しなくて一体、誰が劇評すると言うのだろうか?評論家はそれなりのしがらみがあってホントの感想なんか話してないじゃん!
  • 満足度★★★

    踊りに迫力あり。
     確かに野田秀樹の『贋作・罪と罰』を原作としたミュージカルなのだが、『贋作・罪と罰』の中の野田カラーは陰を潜め、ドフトエフスキーの『罪と罰』を日本の幕末に置き換えたという部分だけが残ったような作品。しかし、京劇を思わせるような踊りのシーンは見事。全編がクライマックスであるような全力投球の演出にも恐れ入った。 なまじ、野田版『贋作・罪と罰』を観てない方が楽しめるかもしれない。

  • 贋作の贋作は良作
    TSミュージカル初見。
    一幕目、圧倒的量の場面転換で、観客を物語に引き付けておいて、
    二幕目は、叙情的に進行する巧さに脱帽。
    音楽も、編曲、生演奏共に素晴らしい。
    エンディングの鏡を使った舞台装置は、
    NINAGAWAっぽくもあり、流れとは違和感があった。

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