羅生門だった。 公演情報 羅生門だった。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    足と足の間。
    本がサラサラと面白かったので、手に入るなら読み物として欲しかったです。若い小鳥のさえずり(喘ぎ声)で眠ってしまったけど、非常に元気良く気持ちの良い学生たちで沢山夢を売っていたと思います。「私も演劇やりたい!」と学生たち。夢がキラキラ空気を味わいました。

    ネタバレBOX

    「女が最初にまたがるのは男じゃない、自転車だ。」とか笑っちゃう台詞も多くて楽しめます。

    「乾海苔」と書かれたダンボールを抱えて「私の処女をあげますっっ」て叫んでるのが高度な演出だと思って私は吹き出すのを必死でこらえました。だって学生たちは誰もそこに反応していませんから・・・

    開始前の動きも衣装に合った動きだったと思います。髪型にも気をつかっていましたね。
    パンフレットに出演者しか明記されていなかったので、誰がどの人なのか分からないままだったのが残念。

    面白いのはアンケートにあった「8人中6人の処女当てクイズ」
    イメージで演じているであろう喘ぎ声が甲高い6人がそうなんじゃないかと予想しました。何かを見て参考に大人に演じなくてはいけない時、若尾文子さんの絡みシーンなんかいいと思うのですが。あと昭和のロマンポルノ。

    地球割さんと組まないとどうなのかも含めて、次回も行けたらいいなと思います。地球割さんも是非。キビキビといいチームワークで演技も良い。お金とっていいと思います。結局カンパで払うので金額設定してくれたほうが安心。
  • 満足度★★★★

    羅生門と処女
    上記の処女は処女作の処女ではない。
    一人の女の処女を捨てる。の処女だ。

    短編小説・羅生門のくだり、「すれば」のかたをつけるために、当然、その後に来る可き「盗人(ぬすびと)になるよりほかに仕方がない」と云う事を、積極的に肯定するだけの、勇気が出ずにいたのである。

    という部分を、エロく変える。以下はネタばれBOXにて。。

    処女のお話なので好き嫌いに分かれるかも・・

    ネタバレBOX

    地球割り独特の開演前から役者が静かに緩やかに動いてるさまはいつもの通り。
    今回、衣装が素晴らしいです。
    昨今の小劇団の衣装さんは良い仕事をしますね。

    そして・・舞台は始まり、最初の交差するセリフで何故かゾクゾクする。
    たぶんそれは静寂の中で始まった最初のセリフがあまりにも凛とした声だったからに違いない。

    物語を「盗人(ぬすびと)になるか体を売るよりほかに仕方がない」と云う事を、積極的に肯定するだけの、勇気が出ずにいたのである。
    に、変えた舞台。


    殆どが女子大生たちの役者だが侮る無かれ。演技はそれ以上なのである。
    物語には羅生門の短編をまんま朗読するナビ役がいて、それが説明のような効果あり。
    ここでの下人は愛に飢えた女であり、老婆役は娼婦宿の男だ。

    長岩奈々子の吐くセリフがむしょうに感動。長岩自身も役者として良い仕事をしてると思う。
    ただ、セリフと同時に流れる音楽の音が邪魔をして、せっかくのその感動のセリフが所々、聞こえないのである。
    ちょっとしたことだけれど、一語一句見逃したくないワタクシにとっては案外、ストレス(^^;)

    下人役のキャストもひじょうにいい。(名前を挙げたかったが役名が載ってない)
    彼女たちに対する高橋の指導はスパルタだったらしいが、よくもここまで仕込んだものだ。(^0^)

    それにしても・・・相変わらず、人生観を秘めたセリフの一つ一つに感動してしまう。高橋の書く物語はセリフがいいのだ。彼の人生観は翁みたい。。(^^;)

    処女膜の話ではちょっと吹き出してしまう箇所あり。(^0^)
    笑っちゃいけないけれど、やっぱりね。笑ってしまう。

    やっぱ、女子大生はぴっちぴっちですわね?

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