吹雪。
(雪のことがテーマではないのだけど)雪のある場所で育った人とそうでない人ってやっぱりわかるもので、演劇を観て初めて雪を感じた芝居でした。どんなに細かく丁寧な紙吹雪を降らしても、演劇で心底雪を感じたことなどなかったですから。身体に冬が染み付いていないと書けない暖かい芝居でした。ラジオの古い感じの音は寂しげな過去を表現していたんでしょうか。雑音が川の流れの音に似ていました。鮭の産卵、私も小さい頃見てましたからすごく、伝わるのです。
以下は芝居に関係ないことで残念だったことです。
満足度★★★★
ながれて もどる
母の遺した喫茶店を営む娘。
昔馴染みの姉のようなご近所さん。
店番をする気の好い従妹。
そこに訪ねてくる臨月の旅行者。
田舎町の小さな喫茶店で語られる女たちのお話。
ヴィオロンの雰囲気とマッチした、小さいけれど大きなお話。
川の流れのようにゆったりとした、
優しい時の流れを感じました。
ぜひまた次回も観たいと思いました。
満足度★★★★
まるで羊水に包まれるかのような温かさ
子供を産む話が重層的に絡まりあい、出産体験のあるほずもない自分(男性)にも、母親の大変さ、尊さが伝わってくるような作品。そして、名曲喫茶ヴィオロンの歳月を積み重ねたゆえに生まれる雰囲気も含め、とても心地よい時間を堪能。なので思わず、お母さんありがとう! と、童心にもどったかのような素直な気持ちにも。たとえるならこれは“カフェ浴”? ああ、癒されたぁ~