満足度★★★★
トラブルの起きない『カッコーの巣…』
ある病院の精神科が開設したショートステイ型カウンセリングでの1週間、一言で表現すれば「トラブルの起きない『カッコーの巣の上で』」なオモムキ、「正常と異常」「人と同じということと違うということ」などについて「ワカったような気にさせる」(笑)のは見事。
また、「入院患者」ではなく「参加者」ではあれ、やはり不安定要素を抱えた人物もいるので、いつか悲劇が訪れそうで「腫れ物に触るように」観てしまう。(『カッコー…』症候群か?(笑))
が、結局はそれぞれ「いい人」で、見かけ上は悲劇もなく結末を迎えて一安心。しかし複数の含みを残して幕を下ろすのは上手いと言おうかズルいと言おうか…(笑)
そのために実は1人を治すためにみんな揃って芝居をしていたのでは?などという誤読までしそうになったり、「あの人身事故って?」とか想像をしてしまったり…(爆)
あと、演技面では斎藤ナツ子の次第に変わって行く表情と阿部イズムが時として見せる「イッちゃってる」眼の表現(J列までそれが届くのはスゴい)が特に印象に残る。
満足度★★★★★
良かった!シリアスなテーマを軽めに描く感じがとってもイイ。やっと観た、空間ゼリー。
ある病院の心療内科で新たにスタートされた7日間のケアプログラム・ショートステイに集まった7人の参加者と医師/スタッフたち、入院患者も交え、彼らの抱えたさまざまな問題と交流、心の変化を「空ゼ」流?に、さらっと描く。
先日は、北区つかこうへい劇団の「こもれびの中で…」で鍛えた?モー娘。OG小川麻琴さん出演つながりで観劇です。
空間ゼリーも気になっていて、今回が初「空ゼ」です。
若さからくる良い意味での、明るさ・軽さが良い感じです。
実はかなりシリアスなテーマを重たすぎずに良く表現しています。
主演の斎藤ナツ子さんが、プログラム開始当初から終了時へと表情が変わっていく様子がうまい。
他には、アキバ系ニートを演じた阿部イズムさんの振り切り方がおかしかったです。
客数も出演者も、このくらいの規模の芝居・劇団が好きです。
満足度★★★
いいもの見た
初空間ゼリー。とても良かった!!!これが空間ゼリーの舞台なんですね。繊細な脚本と見事にマッチした演出。綺麗だけじゃない演技も備わった女優さん。次回も行きます!
満足度★★★★★
人間関係、人間模様
病院を舞台にストーリーが進められます。
7日間の心療カウンセリング・セミナーの受講者、医師や看護士たちの人間関係、人間模様を描いています。
医学的に難しい話を取り扱っていないので、物語で言いたいことは理解しやすいです。
満足度★★★★★
お見事!
観劇後じわりじわりと効いてきて,いまだに痺れています。特に最後のセリフが耳から離れません。空間ゼリーの毒って病みつきになりそうです。
新境地ではある。
主宰の演りたいテーマは、伝わって来たが
心の病気の問題を扱う舞台設定自体には、
各所に取材不足を感じた。
女優さんが美麗過ぎ!?て
セラピーに生活観が感じられないのは、
演出でなんとかして欲しかった。
満足度★★★★
感慨深い
人との接し方の難を様々な形で表現していて、非常に考えさせられる作品でした。
嫌悪感を持つほどに役柄を熱演されていたのが、とても良かったです。
じわっとやってくるリアリティ
流れるようなスムーズさをもったお芝居なのに
劇場を出て駅まで歩く間に
じわっと重さがやってくる・・・。
黒白でドラスティックに物語が構成されるのでなく、
やわらかい狂気の度合のグラデーションに、
ぞくっとするような今が織り込まれていました
満足度★★★★★
リバーシブル
非常に考えさせられる作品でした。登場人物全員がほどよく正常で、ほどよく異常で、性格がいいところもあれば、悪いところもある、よく気がつくところもあれば、KYでもある。この程度なら回りにいるかいないかのギリギリの線という現実の世界と近いところが、緊迫感を醸し出していました。
満足度★★★★
「普通」なのは誰?
入院施設のある心療内科専門病院に、あたらしく併設されたショートステイの診療セラピー参加者と、医師・看護師などの医療従事者の7日間を描いた作品。
アップフロントエージェンシーのいわゆるアイドルたちが出演しているということで、気軽に見れる舞台と思いきや、いい意味で裏切られた。。。