炭酸の空 公演情報 炭酸の空」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    いかにも王子、いかにも冨士原作品
    いかにも王子、いかにも冨士原作品(笑)。(…とか言って冨士原作品は他に1編観ただけなのだが(爆))
    核戦争後にシェルターで暮らす5人の男女(+α)を描いており娯楽性は無きに等しく圧迫感・閉塞感さえあるというのに不思議と眼を逸らさせない求心力のようなものによってグイグイ引き付ける感じ。
    また、各人の「その日」の迎え方にそれぞれリアリティというか説得力というかがありつつ、女性の方が前向きに感じられるのは気のせい?オトコのひがみ?(笑)
    あと、状況が状況だけに非常に静かなシーンが多く、そこに不定期かつ頻繁に入る低音ノイズも効果的。状況説明に加えて観客に対する心理的効果もある…みたいな。
    なお、この回は終演後に「バックステージツアー」(25分くらい?)があり、津田主宰と装置の濱崎賢二氏による演出意図や装置の意図(閉塞感を出すため天井をつけた等)などの説明があった後、ステージで細かい部分を観察したり照明の当たり方を体験したりできたばかりでなく、奥のハケ口から楽屋を通りロビーを通ってステージに戻るという「ツアー」(笑)まで…。
    通常のアフタートークとはまた違った切り口で、こういうのも面白い。
    あ、そうそう、今回の装置プランは風琴工房の『機械と音楽』にインスパイアされた、なんて話にも大いに納得。

  • 満足度★★★★

    核の冬
    核の冬。行き場をなくしたヒトたちが集まった、そのシェルターでは。
    おもしろいです。

    重たい?そう?おもしろけど。

  • 満足度★★★

    人物は描けてる
    イライラする(これは必ずしも悪い意味ではない)芝居だった。理解はできるものの、登場人物に共感できないのがイライラ感の原因。それは、とりあえず人物像は描けているということなのだけれど、エンディングに向けての展開が納得できるかは、ちょっと別物の気もする。タイトルは象徴的な意味を持つのだけれど、それも充分に活きているとは思えなかったのは惜しい。

    ネタバレBOX

    近未来、「終末」が予告され地上が放射能で破壊されつくした状況下での地下シェルターでの物語。車椅子の少女・繭(牛水)と管理者然とした大石(成田浬)・ちょっとダメな感じの数野(宇賀神明広)、そして、最近このシェルターに逃げ込んで来た副島(山本亜希)・押切(高橋裕太)がいる。繭は以前は兄(内山清人)と一緒にいたらしく、回想か幻影か、兄と会話することがある。放射能はいずれシェルターにも届いてしまうらしく、いずれは終末を迎えるらしい中で、他の住人に何かの薬の服用を指示する大石だが、薬の正体などは語らず、数野や押切は怪しむ。副島や押切が体の不調を訴える中、数野が別のシェルターに逃げる計画を立てていたり、副島と大石が関係を持ったらしかったり、数野が繭を襲ったり、というエピソードの後、繭と兄、そして大石の過去が見えて来て…、というわけだが、極限状態での行動ということで理解はできる。
  • 満足度★★★

    最後まで張りつめた緊張感が続く
    極限的に追い込まれた状況での人間同士の微妙な均衡を描いている。背景があまりに見えなさすぎる故にただ傍観な印象。104分。

    ネタバレBOX

    劇場真ん中に空間的に解放されたセットを作り、腰丈の敷居で閉鎖的な空間を作り上げている。舞台はシェルター内のリビングという設定だろうが、セットの両側に出捌けを設けた分逆に閉塞感がなくなっている気が。

    最大公約的世界の終末を想像してあげればよいのかも知れないが、それにしてもこの状況や各人物が描ききれておらず、話として成り立ってないとも思えて。緊迫感が途切れないのはよいと思うが、闇雲に煽っただけではそれが世界観とは言えないような。

    1時間過ぎるまでの淡々とした進行とそれ以降の急激な展開にはあまりにギャップがあってついていけない。特に伏線を張ってたわけでもないし、その振り幅には違和感さえも。

    楕円形のセットを囲むようにして配された座席はどの席からも必ず死角ができてしまう。カッコよいセットだと思うけど、定位置での座り芝居が多いため、座った席によって見える役者に偏りが出てしまい、観客が抱く印象も変わってくる気が。凝った空間のこの空気を見せるというのなら仕方ないけど、それ以前に観客に役者をちゃんと見せる演出的工夫が必要かと。

  • 満足度★★★★

    最期に何をするか?
    王子小劇場が核シェルターになりました。入場した瞬間から無機質で異様な感じ。壊れかけた世界観、極限状態での人間の本質をついたものだと思います。その日が来たら、自分はどうするんだろう?最終的にはぜんぶ受け入れるのかも。

    牛水さんの独特な雰囲気、ぴったりで良かったです。

  • 満足度★★★★★

     
    観劇

  • 満足度★★★

    いい役そろえましたな。
    うっしーあやうし、なシーンもあり

  • 満足度★★★★

    やわらかく消耗
    2時間弱の上演時間、ずっとある種の緊張が劇場内に維持されていて・・・。

    平穏が剥ぎ出す人間のコアに息を呑みました。
    誉め言葉として、やわらかく深い消耗を感じた作品でありました。

    ネタバレBOX

    静寂さの中で、平穏に浸蝕されるように、登場人物の理性が崩れ個々があからさまになっていく。

    世界の終わりというストレスの中での静かな平和に侵されていくのは登場人物ばかりではなくて・・・。観ているものまでが緊張感に浸され、気が付けば、まるで燃料ゲージが緩やかにEに近づくがごとく、じわりじわりと消耗していきます。

    終盤、登場人物たちそれぞれから滲み出てくる彼ら自身も気付かなかったであろう「本性」のような想いの色に、高い密度と不思議な軽さを感じて息を呑みました。
    牛水里美が演じる「まゆ」の中庸さがすごい。彼女を触媒として、ある
    いは補色として、個々の持つものの質量だけがすっと抜き取られたような・・・。

    宇賀神、山本の好演も光ります。


    ヨハネの黙示録やサン=テグジュペリからの引用も効果的。
    最後の5択が観客に物語をうまく鳥瞰させていたように思います。





  • ひろう
    津田記念日プロデュース初観劇。なんとか観に行こうと時間を捻出。牛水さん主役。宣伝美術、素敵。1ヶ月ぶりの観劇。素敵な舞台美術に圧倒される。どんな舞台を観ることが出来るのか期待が膨らむ。当パンに書かれている作家と演出家のあいさつを読み、闇に引きずられる。疲労がたまっているからなのか、メンタルが凹みモードだったからなのか。今思えば、開演前からこの世界に引きずり込まれていたのかも。観終わって広がる疲労感と、凹みモードに撃ち込まれた言葉の矢とともに、この舞台から拾ったものが確かにあった。カーテンコールの拍手の大きさがリアルなお客様の反応。
    よくを言えば、中盤までがもっとまとまってくるとより素敵な舞台になるのになと。

    ネタバレBOX

    中盤の鬱血したものが弾けはじめるところまでの積み重なっていく疲労感は、心身ともに少々疲れ気味だった私にはかなりヘビーだった。だけど、弾けはじめるところからは一気に引きこまれて――舞台上で起きている衝撃に、有無を言わせず釘付けにさせるその感情表現に、いとも簡単に引き込まれ、私の疲労はどこかに行った。小劇場だからこそじかにくる。舞台の凄さ。生の凄さ。 外界へ出ていくもう一人の女性を見送りに行く時の牛水さんの表情にめちゃくちゃ引き込まれる。素敵♪ 
    しっかりとこの舞台を堪能させていただきました☆

    帰りの電車の中で忘れていた疲労がドット押し寄せてきてしまい、元気な状態で観たかったなと思ったりして・・・。

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