拝啓、モリエール様 -モリエールへの挑戦状- 〜“ドン・ジュアン”より〜 公演情報 拝啓、モリエール様 -モリエールへの挑戦状- 〜“ドン・ジュアン”より〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 実演鑑賞

    前説であんな格好の人がトークをしていて、いったいどんな劇団なんだと戦々恐々していたが、セリフの勢いと掛け合いのテンポが素晴らしく、最後まで笑顔で拝見。
    ひとりの女性の物語と、交錯してくドン・ジュアンの物語。舞台上を所狭しと駆け回るたくさんの登場人物に、久しぶりに芝居見たな!という気持ち。
    劇中歌のドン・ジュアンの歌でハートを射抜かれてしまった。
    ぜひまた拝見したい。

    ネタバレBOX

    ラストで全員で歌を歌って、なんかよくある終わり方かな、と思っていたらセルフ奈落ハケで度肝を抜かれた!
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    圧倒的台詞量と激しい動きと早着替え
    必死な想いに耳傾ける芝居程面白いものはない
    役者名乗る人達にこの舞台がこなせるか聞いてみたくなる舞台でした
    お薦め!もチケ有るか

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    14世紀スペイン、ペドロ1世の宮廷に出入りしていたドン・フアン・テノーリオの伝説をティルソ・デ・モリーナが1630年『セビーリャの色事師と石の招客』で戯曲化。1665年フランスでモリエールがキリスト教狂信者への憎悪を込めた『ドン・ジュアン』を発表。15回で上演中止に追い込まれる。1787年モーツァルト作曲で有名なオペラ・ブッファ『ドン・ジョヴァンニ』も同じ話。
    稀代の女たらし、伝説のプレイボーイ、この世の価値観の全てを嘲笑うエピキュリアンのニヒリスト。最期は教訓的に地獄に引き摺り込まれるのだが、彼の人気は決して衰えない。

    前作の朝日新聞夕刊の劇評が虚偽情報ばかりで一部で話題になった劇団。15年前の旗揚げの場所で15年前と同じチケット代で演る試み、勿論大赤字。開場前からファンがとぐろを巻いて異様な熱気。劇団のTシャツを着て、タオルは飛ぶように売れる。澤田育子さんのカリスマ性か。こんな感覚は久し振り。全員開演ギリギリまで舞台に立ってお出迎え、客と交流。野球観戦と同じ自由なスタンスで観劇を楽しんで欲しいと語る。

    松山ホステス殺害事件の福田和子(15年近く逃亡生活、時効成立21日前の逮捕)を模した澤田育子さん。殺したホステスの荷物にあったモリエールの本を読んでみる。

    ドン・ジュアンを演ずるは千代田信一氏。「平成の無責任男」ザキヤマを彷彿とさせるやりたい放題。「ワンワン」と手で犬になる持ちネタは秀逸。召使は藤田記子さん。

    全員怒涛の早口で台詞が聴き取れようが聴き取れまいがお構いなしで捲し立てる。二つの話が同時進行していく構成。老若男女、一度ハマったらずっと通い続けたくなるスナックのような劇団。一度は観に行った方が良い。

    ネタバレBOX

    冒頭、「モリエールを知ってますか?」と新橋で酔客に街頭インタビューをする映像が流される。個人的にここが一番笑えた。

    澤田育子さんが時折、中森明菜に見えた。ラストの歌はウクライナでの戦争へのメッセージにすら聞こえる大熱唱。

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