満足度★★★★
原典を咀嚼吸収して昇華
前作同様、単なるパロディや模倣ではなく、原典を咀嚼吸収して自分の身にしみこませてからオリジナル作品として昇華させているのがイイ。
タイトルから想起される劇場版第2作の設定はもちろん第1作のキャラクター名なども取り入れつつ他の劇場版や2時間スペシャルを髣髴とさせるストーリーを展開させて「あるあるあるある」状態。また、炭酸ズノウプロジェクト時代からの舞台表現の巧みさも健在で今回は特にカーチェイスシーンが見事。
画面奥から手前に向けて走っている車列をやや俯瞰気味にとらえて、後方の車から先頭車までの間をカメラが移動したりズーミングしたりというスクリーン上の表現を舞台で見せるばかりでなくヘリから狙撃しようとしている人物までちゃんと見せるし…。