満足度★★★
違うスタイルでの演劇に期待
未知のウィルスに犯されたことをきっかけに生命維持装置を活用して100年後の世界によみがえった科学者と、その関係者、そして、特殊能力者の苦悩を描く未来SFサスペンスストーリー。
当劇団は初見であったが、作・演出を手がける増山は、「一番見たいもの」と「一番言いたいこと」を考え、作品をつくりあげるという。今回増山は、以前所属していた「神様プロデュース」という劇団のスタイルを踏襲したようである。
物語は100年前と今、数日前を頻繁に行き来しながら、本編の主題とは直接的な結びつきの弱いサイドストーリーを複数はさみつつ、進行される。
主題はつたわるものの、あまりにも頻繁に時空を越え、サイドストーリーが加わることで、やや焦点がぼけてしまったのが残念であった。
次回、違うスタイルでの劇団の公演に期待したい。