公演情報
「【2月27日まで上演中】夜を治める者《ナイトドミナント》」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/02/13 (日) 13:00
3ヶ月前のワークインプログレスの時は冒頭で示される「古典作品の人物の名前を使っているが全く違う物語(大意)」を鵜呑みにしていたからか「ハムレット性」はあまり感じなかったがこちらの前半の「ハムレット性」たるや!(驚)
(ワークインプログレスより上演時間が25分ほど長くなった影響もあるか?)
それでいながら中盤あたりからパンデミック系に転じ、場ごとに投射される字幕などの印象からか、どこかゲームじみた感覚になるのがまた面白い。
そう言えば以前観た何本かも含めて前半は原典に(比較的)忠実、後半でガラリという基本形は変わらずか?
実演鑑賞
満足度★★★★
このユニットにもやっと初お目見え。予想していたより「演劇」の形をしていた。抽象性との接続は舞台装置、音響、テキスト映写等により風通し良く確保され、俳優の「普通の演技」がそれと対照的に感じさせるが、言葉の正確な伝達を優先しているためか。アート志向や静かな演劇が、台詞を「聞こえなくても良い」くらいの自然主義でやり勝ちなのとは一線を画し、好感が持てる。即ち、議論の前提である明快な自論の提示があり、言葉によるレスポンスが歓迎されている態度が伝わってくる。
対象に関心があって行う意見の交換は、異論を全く拒否しないどころか喜んで受け入れるのに対し、自分が正しかったり優れている事を示したい欲求のために対象を利用し、成果を誇示する一方通行のコミュニケーション(演劇で言えば小難しく批評しづらい作品を作り込んで悦に入ると言った感じ?)では、当然議論は好まれない。
民主主義という制度が利益誘導のための代表を送り込む制度だと理解されている「公共精神の薄い」日本では、「優れた結論を導くプロセス」という最も大事な機能の価値が顧慮されないのと、意味的に通じるものがある。
さて舞台に対する応答は、また改めて。
実演鑑賞
#宇都有里紗 #大関愛
#海津忠 #高橋ルネ
#永瀬安美 #新田佑梨
(敬称略)
🅰️初日。半透明のカーテンの持つ集中治療室的な怖さ。上には白十字、中央には点滴。世界が抱える問題とリンクしてリアルに迫ってくる。
そこには国家主義や全体主義まで滲み出す。選り分けられていく市民。そこに健やかさなんてあるわけがなく、一体誰のための健やかさなのだろうかと思い巡らせてみる。その不健全さは、ネットに蔓延る罵詈雑言、溢れ出す誹謗中傷と共にある。世界は、リアルとネットのパラレルワールドで、そのどちらにも魔女狩りの疫病が蔓延している。
観る者の倫理観を問うフィクションだけれども、もう既にノンフィクションと地続きな気がしている。
今作は有名な戯曲の人物名と設定を利用して展開される。その手法を取った意図を訊いてみたい。当然、元の作品のキャラクターの印象に引っ張られるし、相関関係に影響を受けてしまい、それが後半のオリジナルな展開や物語の広がりを理解する際に思考の邪魔になってしまった。この設定を利用せず、当たり障りのない名前の人たちの物語で観てみたい気がする。もちろん、あの作品を利用したからこそ人物の関係性の説明を省けるメリットも承知しているけれど。🅱️ではどう見えるのか、一度では見えなかったモノを探すことにしよう。