黒塚~一ツ家の闇 公演情報 黒塚~一ツ家の闇」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2022/05/21 (土) 14:00

    古典をベースにした伝奇時代活劇という枠組に人の情と平和への希求を折り込んだ物語は、もろに自分のストライクゾーンど真ん中だったし、衣装も所作も殺陣もよくて、観ていて気持ちよかった。

    扇を使った総踊りで始まり、鬼の出るという伝説のある峠を目指す侍二人の会話により物語の背景が語られる。
    そのうちに領主である堀家と都の名家との紅花の取引話が持ち上がり、都へ効率よく荷を運ぶため、 バカ息子もとい惣領息子 月之介が鬼退治へと出向くことになる。桃太郎を気取ってお供を連れ、物見遊山気分で出かける月之介だったが……。

    古典を下敷きとしていることもあり、ストーリーとしてはある種の定型とも言えそうだけれど、それがバシッとハマってものすごく気持ちいい。なかなかこうはできるもんじゃない。

    何より登場人物の造形が見事で、それぞれに愛着が湧いてくる。

    過去の因縁により20年後にもたらされた悲劇は、ときに笑いを交えて始まりつつ、しだいに緊張感を増して、見応えのある殺陣を連ねてドラマティックな展開を迎える。

    活劇というだけでない、親子の情や復讐による悲劇の連鎖、争いのもたらす哀しみが胸を打つ。最後の陰陽師の述懐と当日パンフレットに書かれた文章。劇中で描かれた、争いが生む庶民の不幸。そしていまも戦争が続く現実を思う。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    歌あり 舞あり 殺陣あり の硬いところのない楽しい芝居。
    障子と舞台上の壁を使った効果的な演出。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    黒塚とは現・福島県二本松市阿武隈川の畔にある鬼婆の墓。奈良時代(726年)に成敗された人肉を喰らう老婆の伝説。

    今作では京に上る近道にある険しき山の笛吹峠、そこに鬼婆が棲むとされる。新庄の里の領主・堀兵右衛門(上田和弘氏)は二十年前成敗した筈の鬼婆が未だ現れる噂を聞いて、息子(里見和彦氏)を遣わす。それに同行する弟のような家来(木暮拓矢氏)。峠には三人兄妹が暮らしていた。うえだひろし氏、山下直哉氏、山丸莉菜さん。殺陣がなかなかの見もの。

    京に呼び戻される途中のやたら鼻の効く陰陽師・小林七緒さんが大活躍する。
    尼僧妙心役の塩野谷正幸氏が素晴らしかった。この人の妖気だけ異様で、違う世界に存在しているような妙な感覚。一人だけ人形のように現実感がなかった。

    ネタバレBOX

    どうも楽しめなかった。何だろう、感情移入の取っ掛かりが見付からなかったのか。どのキャラも漫画みたいで真剣に肩入れ出来なかった。淡々と死んでいく様。
    冒頭、鬼退治に赴く兄弟(うえだひろし氏と山下直哉氏)が惨殺される。彼等が中盤、鬼婆の息子として現れる。一人二役なのか、妖かしの術を使ったのかよく分からない。小さい頃から微量の毒を飲ませてしびれ薬の効かない身体に育てたと言う。斬られても平気?何か設定があやふやで腑に落ちない。

    木暮拓矢氏の母が夫の仇討ちに来たところ、鬼婆に返り討ちに遭う。絶命した彼女は妊娠していて、お腹の胎児はまだ生きていた。山丸莉菜さんこそ鬼婆が我が子として育てたその娘であったのだ。

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