ぬけがら 公演情報 ぬけがら」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    体がすっと軽くなる
    不思議な話だった。
    脱皮を繰り返す父と、それに翻弄される息子ら。
    とんでもなく不条理な設定なのに、疑問を感じさせないその惹き込みかたは凄い。最後まで集中してしまった。
    何度か涙が出そうになった。なかなかない経験だ。
    なんでもない日常の姿がいとしい。

    ネタバレBOX

    年齢の違う6人の父がちゃぶ台を囲み冷麦を食べる。
    母が行儀の悪さを一人一人叱り、いなす。
    こんなに衝撃的なシーンを、描けるひとがいるのだ。


    老若男女の役者たちが和気藹々と、あたたかい舞台を作れる。素敵なことだと思った。
    全員本当に上手い(特に最年長の方の、ぬけがら状態の演技はすごかった)。ブレがないっていうのはおそろしいな。
  • 満足度★★★★

    発想が素敵
    発想が面白い。。



    父の60代、50代、40代、30代、20代と時代が遡って若い父親に脱皮を繰り返すのですよ^^



    蛇のように脱皮を繰り返したぬけがらも息を吹き返したかのように時々主人公に話しかける。。




    たぶん、今回のテーマは夫にさんざん苦労をかけさせられた今は亡き母がもらすひとこと.....



    「でも終わってみたら、それで充分楽しかった……」




    これにつきるのではないか....








    ヒトの運命の半分はその属性によって決まる。

    どんな土地で生まれたのか、どんな種類の人間の中で育ったか。
    その生活の中でどういう世界の見方を覚えてきたのか。
    それで生き方の半分は決まる。。




    人生は終わりに近づかないと自分の人生がどうだったか?なんて分からないけれど、



    今までの記憶は消える事はなく、ずっと心の中に残り続ける。。




    それなら...嫌な記憶や苦い経験は心の奥隅に埋没させ、たまにしか蘇らないように、今の記憶の上に楽しい経験を何層にも積み重ねて、明るく喜びに満ちて生きたいねっ。(^0^)



    この世は見方によっては希望だらけだ。

    そんな気持ちにさせられる劇。

  • 満足度★★★★

    軽く笑える仕上がりだし、泣ける
    『ぬけがら』は横浜未来演劇人シアター版で初めて観て、ものすごく感動したんですが、本家本元も素晴らしかったです。多地域公演ですね。沢山の方にご覧いただけますように!

    ネタバレBOX

    「あなたと一緒にいる時間が素敵過ぎて、あなたを愛してしまいそう」っていう、ハワイアン・ソングで涙ぼろぼろ。黄色い照明のもと、みんなで踊って・・・♪あぁ、人生って本当に一瞬の光のようなものなんだな。沢山の「おやじ」と冷麦を食べるシーンもたまりません。
  • 満足度★★★★

    年配の役者さんてずるいよなぁ
    そこにいるだけで、いろんなものが感じられる。
    そういう人を活かした脚本を書いた佃典彦はすごい。
    びっくりしたのは、セットの仕掛け。
    文学座でもああいうことやるのね。

    ネタバレBOX

    「やっと追いついてきたわね」
    のセリフから始まるシーンに感動。
    現実の葬式がこんなだったらいいのに。
    故人の思い出を語りながら飲んだり歌ったり踊ったり。
    なるほど、それを具現化したのか。
    とても素敵な着想です。
  • 満足度★★★★★

    戯曲のすごさを改めて確認。
    横浜未来演劇人シアターとはまた違ったテイスト。それでも不条理な設定、奇想天外な展開は物語に引き込み、圧倒。135分。

    ネタバレBOX

    リアルな年齢層の父親達やしっかり作り込まれたセットが説得力を増している。バックステージツアーにも参加させてもらったが、細部までこだわって作ってる美術に感心。横浜版と甲乙つけるものではないが、今上演してるのはこの文学座版なので気になるなら見逃すなかれ。

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