公演情報
「悪いのは私じゃない」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
小さな会社の密な人間関係の裏と表がだんだん見えてきておもしろい。勘違い上司や、裏読みゴシップ女や、正論煙たがられ女史など。どこにでもいそうな人たちの右往左往のコメディ。
社員旅行を年に二度もやるのが社員のためと考えるアナクロ社長。突然やめた社員が、代理人を通じて、実はいじめを受けていたと告発をおくってくる。その調査のため、総務課長(金替康博)と同課長代理(石丸奈菜未)が社員を一人ずつ呼び出して話を聞く。でもこの二人実は不倫中。手錠を買って夜は刑事ごっこをやろうなどという話を、調査前にイチャイチャしている。呼ばれた社員も、普段は言えない上司への不満や、同僚のゴシップを「ここだけの話」と次々話す。やめた社員の直接の上司(水沼健)は「俺はわるくない」と。部下をからかって嫌われていたが、本人はそれで課内を和ませているつもりだった。ところが、話した内容が外に漏れたらしい、とわかって、互いに疑心暗鬼に…。
最後は、意外と真面目に終わらせる。リアルな会話の応酬が互いの仮面をはいでいくが、それで終わりでない。いつのまにか癒しの世界に舞台が変わり、許しと友愛が訪れる。終わってみれば、一つの大人のメルヘンだったような気もする。
実演鑑賞
満足度★★★★
珍しく企業を舞台にした世相劇だが、芝居上手の土田英生も会社の経験はないだろうから勝手が違う。製品には自信のある中企業が、今盛んに言われているハラスメント騒動でどうしたか、と言う話なのだが、連綿と続く東宝映画サラリーマン物から現在の中村ノブアキに至る企業舞台の作品が逃れられない会社モノのつくりから抜け出せていない。
東には鈴木聰と言う大企業勤務経験者のサラリーマン新劇があるが、やはり構造は『会社もの』をなかなか抜け出せない。経済と演劇は違うと言ってしまえば終わりなのだが、どちらのリアリティを突き詰めていくとお互いが成立しなくなってしまう。むつかしい素材だが、現在の社会の中枢をなす生活の場だから面白くかつ真実を衝く作品が出てくるのを期待している。
実演鑑賞
満足度★★★★
誰もが身に覚えのあるような、思ってるけど言わないこと、言えないことがたくさん登場してきて、共感しつつも、バカバカしくも見えて、面白かった。自然と自分を振り返ってしまう。
実演鑑賞
満足度★★★★★
人間描写があざといくらいに面白い!
そして皆さん見事に我が強い(笑)
自身をそこに投影というより、よそ様の会社の人間模様をガン見している感じ。
とは言え身に覚えアリの発言にドキッとする観客はきっと一定数いるはずで、ハイ自分もその一人でした。
同じ組織内にいても個人個人で見ている景色はこんなに違うんだって、あたりまえだけれど、こうして俯瞰で見せてもらえると、苦々しくも可笑しくって、ハイ勉強になります。
ジャパニーズビジネスマン&ウーマンがぶつかり合い転がっていくストーリーに舌鼓を打ちつつ
やっぱり何よりのご馳走は思わずだだ漏れてくる彼等の人間味。
いろんな立場、いろんな性格の人間味が絶妙に絡み合い、時には艶っぽく、時にはほろ苦く、2時間最後まで美味しく楽しめる大人味の作品でした。
山奥の小さな会社、大きな窓から見える山々(ジオラマ)の風景が魅力的。
美術さんも良い仕事しています。
実演鑑賞
満足度★★★★★
宣伝文からは「あいつが悪い」「こいつが悪い」で怒号が飛び交うようにも想像されるが、実際はこのように始まる。
『退職した社員が社内でのいじめを訴えてきて調査が始まった。急遽研修を受けた総務部長が会議室に社員を一人ずつ呼び出してヒアリングをするのだが、退職した社員の上司は会議室にやってきて出て行かないし、最初の社員は二人一緒でないと嫌だと言い出したりで前途多難である…。』
こんな調子で全編マイルドで笑いの絶えない舞台である。小さな会社内でありながら多方面に話は脱線し飛躍しで飽きることなくあっという間の2時間が過ぎる。
特に何か主張があるわけでもないし、斬新な手法がとられているわけでもないが、リラックスして(爆笑でも微笑でもなく)適度に笑いたいという方には超お薦めである。
料金に7,600円とあってびっくりするがこれはペアチケットのお値段で、二人で行っても一層親密になることはあれ、気まずくなるなんてことは絶対にない。