満足度★★★
これぞ唐十郎
7月の『二人の女』は、アングラ系芝居なのに小屋が近代的(?)な劇場MOMOで妙にお上品な感なきにしも非ずだったのが、今回は本家たる梁山泊のアトリエということで(テント小屋ほどではないにせよ)雰囲気もバッチリ。
そんな中で繰り広げられる手術中に腹腔から出てきた妹の髪の毛をキッカケに手術台から下りて(!)妹探しに向かった男の物語。
「*とばかり思っていたものが*ではなく#だった」な場面を筆頭にホラーの一歩手前な幻想譚、「夢十夜」とはまた違った悪夢のようで「あぁ、これが唐十郎テイストなのね…」みたいな。(笑)