ゴーストライター 公演情報 ゴーストライター」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★

    なぜこの部屋?
    ネタバレにて。

    ネタバレBOX

    なぜ出前もちはいつまでもこの部屋にいるの?
    金で恋人役をやってる男はともかく、なぜその友人がゴロゴロしてるの?
    隣の家の娘は、親とケンカしてはこの部屋へ、
    彼氏のところにおしかけ同棲してもめてはこの部屋へ、
    全ての事件が都合良くこの部屋でおこる。他の場所で
    おこってもいい事件もこの部屋でおこる。
    そこをもっとうまくゴマカシてほしかった。
  • 満足度★★★★

    孤独な大人たち
    初見の劇団でした。キャストの使い方が上手いです。

    以下はねたばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    書く。描く。画く。・・・
    書くという仕事。
    好きな事でもそれを仕事にしちゃったら溢れんばかりの才能も、そのうち枯渇して砂漠化してしまうということか・・。

    個人的な推測だが物書きって、常に締め切りに間に合わない、とか、もう書けない、とかごねてるような感覚があるような気がする。

    ここでのゴーストライターも同様で、作家としての役割を担当する早苗と、マスコミ対策や対談、公演などの役割を担当するマネージャー的な存在の要子の二人のセットで一人の作家としての体裁を保っていた。ところが最近早苗が小説を書けなくなっていた。書かせようともがく要子。書けないと苦悩する早苗。

    早苗の部屋に早苗が書くことを邪魔するかのごとく常に沢山の人が集まってくる。うだつの上がらない早苗は金で恋人を買い、買われた恋人の友人も上がり込んで勝手に酒を飲む。早苗を慕って少女が訪れ、その少女を連れ戻そうと母親も訪れる。早苗の部屋はてんやわんやの賑やかさなのだが、その構図は全員が孤独で寂しい。

    以前のように要子と一緒に小説を書きたい、楽しかったあの頃のように一緒に遊びながら書きたい。と渇望する早苗。要子は要子で自分に持っていないものを早苗は持っていることに気付いて、その才能が羨ましかった事を白状する。

    そんなふうにして、切っても切れない仲の二人は暫くはあの頃のように遊びに熱中する事を提案する。

    歌が好きだった女の子が歌手になると歌が嫌いになるのと同様に物書きも同じだと思う。強制されて書くこと、と、好きだから書くことは違うのだ。

    早苗が男を金で買う理由のセリフは切なかった。切なくて孤独だった。
    絶滅寸前の恐竜が最後の一匹だけになったら、あんな気持ちになるのだろうか・・?水槽の中で飼われている一匹の熱帯魚だったら?毎日、水槽に送り込まれるエアレーションの音が間断なく響き、そのポコポコという音色に「ねえ、今日こそ遊んでくれるよね?」なんて言ってるのと同じくらいの孤独。

    そんな優しくて楽しくてちょっと切ない芝居。この芝居は見方によっては解り辛い。
    「結局、何が言いたかったんだろうね~。」なんつーてる声が劇場を後にして直ぐに、聞こえました。(^^;)

    夢を見続けている人間は夢を捨てた人間が守ってるんだね・・。



  • 満足度★★★★★

    仁田原・杉山を堪能
    お二人は素敵です。ところで、どことはなしに「性」の香りが漂う感じがする作品ではある。

このページのQRコードです。

拡大