『劇団天文座 × 狂夏の市場』 公演情報 『劇団天文座 × 狂夏の市場』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★★

    若手の挑戦的なものと、ベテランの脂の乗り切った感じの、落差が激しい回でした。

    ネタバレBOX

    劇団天文座「ここから、ここから」

    近未来的な舞台設定、滅びに向かう地球の未来の為に、研究に役立てる為に危険を冒して他惑星に向かう…お話。

    とかく全員がずっと叫んでいて、それが上滑りしてるような印象。
    熱量には内側にその源たる理由が要る、それが観えてこない。
    各自が己に酔ってるような、自己陶酔な演技。
    内容がちっとも入ってきませんでした。
    感動を産み出そうとしている感はあるのですが、心が動かされることはなく…。

    ただ、一生懸命さは伝わりました。
    若手の挑戦のような、今期初の火曜日のゲキジョウらしい感じでした。
    見たところ、まだまだ皆さんお若い。
    また今後に期待。

    狂夏の市場「虎女」

    お金が必要な男が稼ぐ為に、謎の組織から言われるがままに離島にやって来て、言われるがままに訳のわからない生物の世話をするお話。
    この訳の分からない生物というのが、虎人間女。
    ちょっと衣装的にはあんま虎に寄せてはなかったので観てる間にまぁまぁその設定忘れがちになりましたが、虎と人間のキメラ(だったと思う)。
    お金に目がくらんだ男、このまま世話してるよりも、この虎女をさらって売り払った方が儲かるのではと、島から逃げ出す。
    しかしあまりに純真な虎女を前に改心し、戻るも最後は殺されてしまう。
    悪に染まり切れなかった男と、無垢な虎女との、暖かな人情物語。

    途中に挟まれた虎女こと武田さんの昔話落語メドレーが強烈。
    もうそれだけでひとつの一人芝居として成立してた程のボリューム、相方はその間、舞台の上で三角座りで観てらっしゃいました。
    いや~面白かったなぁ…あれだけ延々と観ていたい。

    その落語メドレーで散々笑かしてからの、ゾッとする芝居が効いてました。
    離島は沖縄とか、東南アジアイメージなのかな、落語メドレーは昔話から時代が進んで先の大戦、そして現代までが語られてて。
    おもろいだけじゃあないですよっていう意地を観せられてる気がしました。

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