公演情報
「リチャード二世」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★★
ここまで笑わせてくれるのは鵜山さん以外に考えられない。岡本さんのエキセントリックの出し方がすごい。浦井さんの熱さと冷酷さの加減が役を越えているよう。どの場面も、人の口から出た言葉、とてもよく理解できて、それに反応する受けの演技も、皆さんさすがです。お一人お一人に拍手です。王冠の持ち主が代わるだけの話で、派手な戦闘シーンもないのに、よくここまで楽しませてくれると感服です。
衣装、舞台、音響、どれもいい仕事してくださって、最後を飾る作品にふさわしいと思いました。
現代の社会も同じことを繰り返しているのですね。
満足度★★★★
シェイクスピア作品の中ではマイナーな存在ということで期待していなかったためか結構楽しめた。ストーリーは「驕れるリチャード2世は久しからず」で分かりやすい。しかし展開が雑というか説明がまるで省略されている。その分、各場面が丁寧に描かれていてセリフがなかなか味わい深い。また暗転がなくスムーズにつながって行くのが非常に心地良い。他の舞台でも見習ってほしいものだ。もっとも膝から荷物を下ろすタイミングが前半90分間とうとう取れなかったのにはちょっと参った。
横田栄司さん演じる重厚なヨーク公が主役お二人をまるで子供に見せてしまう一方で、那須佐代子さん演じる奥さんにはまったく敵わないというのはお約束とはいえ落差の大きさに感心した。
トリプルコールのスタンディングオベーション、最近では珍しいなあと驚いて周りを見ると95%が若い女性だということに初めて気が付いた。最後のコールに答えるのはお二人だけ。
満足度★★★★
タイトルロールの岡本健一の演技に尽きる舞台だった。前半の落ち着いた王から、後半の嘆きへりくだり錯乱する、失脚した王へ。えんじゃ皆、歴戦の俳優ばかりで、セリフが聴き取りやすい。安心して、シェイクスピアを楽しめた。この芝居は、ストーリーは単純で、セリフの機智や修辞が聴きどころなのでなおのこと良かった。
全体を上手く刈り込んだテキストレジーで全体を3時間20分(休憩20分込み)と適度な長さに。王が降伏する城壁が、舞台左前の小さな踏み台になっていたり、「棺」を、遺体を覆う布で済ませたりと、簡素だが雰囲気をよく出す美術・小道具も良かった。
また特筆すべきは衣装。とくに王侯貴族たちの威厳を、落ち着いた色合いとシンプルだが華のあるデザインでよく示していた。衣装にこれだけ手間をかけられるのは、新国立劇場の企画公演ならではだと思う。
満足度★★★
鑑賞日2020/10/04 (日) 13:00
「ひざまづいての敬意には、心のともなわぬことが多い。」よいセリフですね。沙翁の他の歴史劇にも転用可能ですね。というか、普遍の定理か。
もうすでに、メンバーはできちゃっている感が強く、よくできていることは否定できないが、彩の国シェイクスピアに比べると、安定感ありすぎで、どうも刺激に欠けるかな。
そもそも、「リチャード二世」という芝居が、他の歴史ものと比べて影が薄く、同じリチャードでも、三世の毒気には、到底及ばぬことをもって、これを上演することには、大いなる遺物の投入が必要と思うのだけれど。
カーテンコールの、岡本、涌井、中島の笑顔を観ては、「アンサンディ」の激情も、「ペール・ギュント」の破天荒も、「女中たち」の猥雑も、求めることはできぬか。
立川、横田などの彩の国シェイクスピアレギュラーには、どいう思いがあるのだろう。