オペラ

ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ『フィガロの結婚 Le Nozze di Figaro』

モーツァルト作曲 全4幕・原語上演・日本語字幕付き

実演鑑賞

光藍社

練馬文化センター(東京都)

他劇場あり:

2008/12/05 (金) ~ 2008/12/05 (金) 公演終了

上演時間:

公式サイト: http://www.koransha.com/opera/warsawopera2008/index.html

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
軽やかな旋律が、喜劇の幕を開く! 好色な伯爵を懲らしめろ!
恋の糸があちこちに入り乱れ…。
楽しい楽しいハプニングの数々で、
活き活きとした登場人物が、ところ狭しと駆けめぐる!!
ユーモラスな演出と躍動感にあふれる大恋愛喜歌劇。

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モーツ...

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公演詳細

期間 2008/12/05 (金) ~ 2008/12/05 (金)
劇場 練馬文化センター
出演 ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場、ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ管弦楽団、ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ合唱団
作曲 モーツァルト
演出 ステファン・ストコフスキ(芸術監督)
料金(1枚あたり) 7,000円 ~ 13,000円
【発売日】
S席 13,000円 A席 10,000円 B席 7,000円
公式/劇場サイト

http://www.koransha.com/opera/warsawopera2008/index.html

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
タイムテーブル
説明 軽やかな旋律が、喜劇の幕を開く! 好色な伯爵を懲らしめろ!
恋の糸があちこちに入り乱れ…。
楽しい楽しいハプニングの数々で、
活き活きとした登場人物が、ところ狭しと駆けめぐる!!
ユーモラスな演出と躍動感にあふれる大恋愛喜歌劇。

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モーツァルトとロッシーニのオペラを研究し、フェスティバルを開催する専門機関。
ワルシャワ室内歌劇場オペラの来日公演は必見!
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【衝撃、そして歓喜の日本公演から1年】

  モーツァルトファンが歓喜した2006年のモーツァルト生誕250周年記念。「モーツァルト・イヤー」のこの年、『ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ』は、日本公演でオペラ6演目一挙上演――(『フィガロの結婚』『コシ・ファン・トゥッテ』『後宮からの誘拐』『皇帝ティトの慈悲』『ドン・ジョヴァンニ』『魔笛』)を行い、観客はモーツァルトオペラの神髄を堪能したのだった。

  「モーツァルトの(オペラ全21作品をはじめとする)舞台作品全26作品を、いついかなるときでも、上演可能な世界唯一の歌劇場」という謳い文句に、「常識では考えられない!」と半信半疑だった観客も、1999年の初来日から、2002年、2004年、2006年の4度の来日で、実際に見せた質の高い演奏と、何の苦もなく作品をほぼ日替わりで複数回上演し切った舞台制作能力を目の当たりにして、「これは、ホンモノだ!」とだれもが納得したのだった。

  あの「画期的な」2006年の来日公演からまもなく1年が経とうとしている。「『ワルシャワ室内歌劇場オペラ』のモーツァルトに、また接したい!」という気持ちが高まるなか、来年2008年の晩秋、5度目の来日をすることになった。

【モーツァルトだけではない、もう一つの「柱」】

  2008年の来日公演では、まず、初来日公演から大好評のモーツァルト『フィガロの結婚』と、人気演目『魔笛』の2本。どちらも『ワルシャワ室内歌劇場オペラ』が最も得意とするアンサンブルの妙を楽しめるものだ。そして、この2作品に加えて、今回初めて、ロッシーニ・オペラが加わった!

  「『ワルシャワ室内歌劇場オペラ』は、モーツァルトの全舞台作品26演目をいつでも上演できる態勢をとっています。それと当時に、私たちはオペラ芸術の研究機関でもあって、バロック期から現代に及ぶ幅広い時代のオペラをいつも上演しているのです」と語るのはステファン・ストコフスキ。50年にわたってこの歌劇場(前身を含む)の中心人物となってきた同歌劇場音楽監督で、彼はこれまでいくつもの重要なプロジェクトを立ち上げてきたことでも知られている。

  そのプロジェクトのひとつに約20年間行なってきたロッシーニ・オペラの「紹介」がある。1992年には「ロッシーニ生誕200年記念祭」としてロッシーニ・オペラを大々的に紹介し、埋もれてしまっていた名作を掘り起こして大きな話題となった。以来、「ロッシーニ・フェスティバル」は「モーツァルト・フェスティバル」と並ぶ、この歌劇場の2大柱となっている。

【「親子関係」のオペラ?】

  40作品近くもあるとされるロッシーニのオペラをつぶさに検証・上演している『ワルシャワ室内歌劇場オペラ』が今回、日本初上演に選んだのは、やはりこの作品を置いて他にない!という名作『セビリアの理髪師』。

  軽妙洒脱なストーリーは抱腹絶倒。ロッシーニの軽快な音楽とアンサンブルオペラならではのテンポのいい掛け合いで、始めから終りまで飽きることのないオペラだ。

  そしてどこかで聞き覚えのあるこの登場人物たちの名前――そう、モーツァルトの『フィガロの結婚』の面々である。『セビリアの理髪師』と『フィガロの結婚』は「親子関係」のオペラ。 『フィガロの結婚』の前段階となるストーリーが『セビリアの理髪師』なのだ。だから、『セビリアの理髪師』アルマヴィーヴァ伯爵に狙われた娘ロジーナ=『フィガロの結婚』に登場する伯爵夫人、となるわけである。

  この「親子関係」にあるロッシーニの『セビリアの理髪師』と、モーツァルトの『フィガロの結婚』をお見せしようというのが、今回の2008年来日公演の最大ポイント。無論、単独で見てもたっぷり楽しめる名作だが、二作続けてみると、登場人物の人間関係が立体的に浮き上がり、一人ひとりのキャラクターが愛(いと)おしく思えてくるに違いない。そして、ロッシーニとモーツァルトのオペラ作曲家としての「仕事」に、私たちはは完全に脱帽してしまうことだろう!

【「室内歌劇場オペラ」の楽しさを初めて理解させたオペラ劇場】

  『ワルシャワ室内歌劇場オペラ』というのは世界のオペラ界にあって、かなり「特異な存在」である。「研究機関」という真摯で堅固な基盤の上に立ちながら、けっして肩肘を張らずにオペラの楽しみをサラリと見せてしまう「エンターテインメント性」を持ちあわせ、多くの人に支持される「劇場」なのである。

  「室内歌劇場」というと、「大歌劇場」に対する「小劇場」をイメージしがちだが、交響曲の感動に対して室内楽曲の感動が「小さい」という人がいないように、「室内歌劇場」だからこそ見えてくるものが、「大歌劇場」公演の感動を上回ることがある。『ワルシャワ室内歌劇場オペラ』がまさにそれなのだ。

  過去4度のモーツァルト公演で、私たちは『フィガロの結婚』に登場する人物関係の面白さに気づかされたし、『魔笛』のおとぎ話の世界に一緒に紛れ込んでしまっている自分を発見してきた。作品としての質が高ければ高いほど、歌手・合唱・オーケストラと私たちとの距離が近く感じられる「室内歌劇場」は、作品の空気を直接、肌に感じることのできる、得難い「場」なのだ。だから、小回りが利いているがゆえに、見終わった後の充実感や満足度は深い。

  次回の公演でも、モーツァルトの『フィガロの結婚』や『魔笛』に新しい「楽しさ」があることを発見するのは間違いないし、ロッシーニの『セビリアの理髪師』では「芸達者集団」でもある当歌劇場ならではの面目躍如といったステージとなることだろう。「あと1年は待てない!」と言われるだろうが、今からチケットを押さえて、ワクワクと来日を待ちたい。
その他注意事項
スタッフ 管弦楽:ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ管弦楽団
合唱:ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ合唱団
芸術監督:ステファン・ストコフスキ
指揮(予定):ズビグニェフ・グラーツァ(「フィガロの結婚」)
       ルベン・シルバー(「セビリアの理髪師」「魔笛」)
予定ソリスト:オルガ・パシェチニック、マルタ・ボベルスカ ほか

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【ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ】

ワルシャワ室内歌劇場オペラはステファン・ストコフスキによって結成され、その優れた音楽活動と上演作品の質の高さは世界的に認められている。この劇場の特徴は、何といってもモーツァルトのオペラを全作品上演できるということである。モーツァルト音楽の真髄を理解しモーツァルト作品の原点を追求する劇場として、古典復興への意気込みは高く評価されている。
また劇場は、モンテベルディ、テレマン、モーツァルト、ロッシーニ等の作品を活動の中心に置きながら、ポーランド国内においても研究が盛んな20世紀音楽家の作品をレパートリーに取り入れることで、歴史における音楽芸術の研究と理解を深めている。
ポーランド国内初の「モーツァルト・フェスティバル」「バロック・オペラ・フェスティバル」に企画段階から参加し国立劇場として重要な役割を果たし、国外では様々なモーツァルト・フェスティバルに参加するほか、フランス、イタリア、ドイツ、ロシア、イスラエル、アメリカ、カナダ、スペイン他様々な国で1000公演以上もの海外ツアーを行っている。今回で5回目の来日公演となり、ますますの活躍が期待される。

[情報提供] 2008/11/04 03:40 by CoRich案内人

[最終更新] 2008/11/04 03:48 by CoRich案内人

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