実演鑑賞

AGAPE store

日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター)(宮城県)

他劇場あり:

2009/02/27 (金) ~ 2009/02/27 (金) 公演終了

上演時間:

公式サイト: http://www.g2produce.com/agape/13/

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
AGAPE store初の翻訳モノは、英国の人気作家アラン・エイクボーンの出世作を
大胆にも舞台を日本に置き換え、異色キャストで贈る痛快不倫コメディー。
妻(島田歌穂)の妹(大和田美帆)に手を出してしまった松尾貴史。
兄夫婦(市川しんぺー、佐藤真弓)のもみ消しも虚しく、事実を知ってしまう...

もっと読む

埋め込みコード

このコードをブログ等に貼り付けると、簡単に公演情報を記載できます。

公演詳細

期間 2009/02/27 (金) ~ 2009/02/27 (金)
劇場 日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター)
出演 松尾貴史、柳浩太郎、大和田美帆、佐藤真弓、市川しんぺー、島田歌穂
脚本 アラン・エイクボーン
演出 G2
料金(1枚あたり) 5,800円 ~ 5,800円
【発売日】2008/12/07
全席指定・税込
公式/劇場サイト

http://www.g2produce.com/agape/13/

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
タイムテーブル
説明 AGAPE store初の翻訳モノは、英国の人気作家アラン・エイクボーンの出世作を
大胆にも舞台を日本に置き換え、異色キャストで贈る痛快不倫コメディー。
妻(島田歌穂)の妹(大和田美帆)に手を出してしまった松尾貴史。
兄夫婦(市川しんぺー、佐藤真弓)のもみ消しも虚しく、事実を知ってしまう妹の恋人(柳浩太郎)。
一同が会する週末の食卓は修羅場必至。その怒濤のテーブル・マナーは必見の価値あり!?

【演出家G2よりご挨拶】

 原題でもある「テーブル・マナー(Table Manners)」というタイトルは、もちろん作者のアラン・エイクボーン一流の皮肉です。

 「たった一度の不倫」という人生のマナー違反をきっかけに、人々の間には次第に亀裂が生じ、遂には怒濤のごとき修羅場の食卓を迎えることになります。テーブルマナーが守られる瞬間など一秒もありません。
 人と人が集まれば、何かしら喧嘩に限らず、口論、冷戦、皮肉の嵐、ボタンの掛け違い、などなどが巻き起こり、それが全て笑いにつながっていく構造になっています。名付けてバトル・トーク・コメディー。
 だからこのお芝居の見せ場は?と聞かれたら勿論、一触即発の人間関係を役者がどう演じ、どう笑わせてくれるのかということでしょう。他人のくだらない喧嘩ほど傍観者にとって面白いものはないのですから。
 そういう意味で役者の腕の見せ所は満載です。

 冒頭の大和田美帆の赤裸々な告白に始まり、到着するや否や夫婦喧嘩をはじめる佐藤真弓と市川しんぺー。一夜あけて全員シカトの中で、一人しゃべりまくる松尾貴史。その松尾へ妻・島田歌穂からの行き詰まる尋問。普段は大人しい柳浩太郎も今夜ばかりは臨戦態勢に。そしてクライマックス、全員が一同に会したディナーの席上、最終決戦をつけるべく、ゴングが鳴り響くのです。

 もちろん最後のディナーは観客の皆さんの予想を上回る修羅場となるのですが、この作品の気が利いているところは、そのディナーの翌朝までが描かれている点。戦い終えて日が暮れて、朝になってみれば……さあ、何が起こっているのか? この結末を予想できる人はいないのではないでしょうか。
 さて蛇足ですが……恥ずかしながら私はアラン・エイクボーンの作品を全く観たことがありません。(日本での上演も含め)ところが、2年前にふと「アラン・エイクボーン作品集」を手にとって読んでからは病みつき、翻訳されているものはすべて読み漁り、読む物が無くなってしまった挙げ句に入手したのが日本の大学の英語の教科書として解説・脚注付きで出版されていた本作の英語戯曲だったのでした。私は(いろんなところで書いてますけど)翻訳/G2とクレジット出している割に英語力は無く、ほぼすべての単語を辞書でひきひき、読了するまでに丸々5日間を要してしまったのでした。

 アラン・エイクボーンの作品となぜ今頃になって出会ってしまったのか。逆に今で良かったと思います。20世紀の終わりは、ブロードウェイ風のウェルメイドが大好きだったから、その頃に読んでもエイクボーンの良さがわからなかったのではないでしょうか。エイクボーンの良さって、今の日本の小劇場に通じるところがあるんですよ。ごくごく普通のくだらない人間たちを描いた小さなコメディー。幕が下りたときに「だから何?」という心地よい裏切りを感じる。けれど登場人物たちの存在は胸の奥のほうに染みついていて離れない。むしろその離れない感じはいい。笑っているがスカっとしているわけじゃない。なにか人生のサビサビとか世知辛さとか、儚さとかを勝手にこちらが感じてしまう。そんなコメディーだと思うんです。アラン・エイクボーンの戯曲って。早く、彼の戯曲が上演されるのを観たいものですが、きっとこの作品で自分が演出しているものを観るのが最初になってしまうんでしょうねえ。
その他注意事項
スタッフ 作:アラン・エイクボーン
翻訳・演出:G2
上演台本:桝野幸宏
出演:松尾貴史、大和田美帆、柳浩太郎、佐藤真弓、市川しんぺー、島田歌穂

[情報提供] 2008/10/28 11:34 by CoRich案内人

[最終更新] 2010/03/04 14:52 by CoRich案内人

クチコミを投稿すると
CoRich舞台芸術!のランキングに反映されます。
面白そうな舞台を応援しましょう!

この公演に携わっているメンバー0

トラックバックURLはこちら

このページのQRコードです。

拡大