満足度★★★★★
鑑賞日2020/02/22 (土)
まずこの舞台世界を掴むまでの敷居の高さがむしろ魅力の荒井戯曲。予習で公開戯曲を読んでいる段階から幾らでも湧いてくる妄想の嵐を楽しみましたが、そういったものを役者さん方が見える形にしていって、自分の想像を超えるものを感じるのもまたとても楽しい時間でした。
そして、窓辺とリップス「消えた明日に代わって」で片鱗を見せた「独特な舞台美術の運用」は、また更に磨きが掛かり、それが最終的に戯曲の意味にも喰い込んでくる終盤の演出が堪らなかった。
満足度★
私は沢山伏線の張られた物語が好きです。具体的にはその伏線が最終局面で複雑に絡み合い、回収されていく様が見ていて気持ちが良いからです。そんな爽快感に似た感覚をこの劇も覚えさせてくれるのでは無いかと初めはワクワクしました、そう初めは。
支持後で意図的に隠された重用らしきアイテムや最低限の道具を使った場面描写、伏線好きにはワクワクするものですが、それを永遠と繰り返されれば産まれてくるのは退屈な気持ちでした。この劇の中で最も重要な『煙』でさえ中盤まで詳しい描写がない為細い狼煙のようなものなのかと思わせる始末。私の読解力が無さすぎるのかと観劇後すぐに台本を読み直しましたが何も読み取れず、ラストシーンの女性の慟哭のシーンでさえわからないことが多すぎるため薄っぺらい物に感じてしまいました。演技はとても素晴らしかったので、私は脚本に問題があるのかなと思います、もしかしたら私との相性が致命的に悪かっただけなのかもしれませんが。
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/22 (土)
脚本が事前に公開されているが、未読で観劇。
話は難解、駄菓子屋と政治、矮小化と肥大化を繰り返す世界観、これまでと今、そしてなにより“これから”を強く感じた。The卒業という印象が強く残った。