シルバニアファミリア 公演情報 シルバニアファミリア」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    期待通りでした
    「家族」について、現在のあり姿を良く表現されていたと思います。
    それぞれが背負っている何かが、家族を構成したり、家族を崩壊させる、そういう
    情景が的を射ていました。
    役者さんの表現も、なかなか味があるもので、方向性がバラバラである関係性
    の上で、底流にある「こうあるべき」のような薄っぺらな感情を上手く表現されて
    いたように思えました。
    演出では、もう少し割り切れなさを出せたら素晴らしいと感じました。

  • 満足度★★★★

    勇気あるなぁ~
    観劇させて頂きました。この作品は全体が少しアバンギャルドな作風で仕上げられています。役者さん全体としては、まだ少し若い方が演じられていて、よくまとまった演技ですが、何かあと一つ足りない感じもしますが、おそらく場数さえ積めば会得できる質のものですからさほど気になりません。ただ、この作品色々と面白い試みを作中に取り入れていて、その表現、演出等にむしろ合っていたようにも思えます。この作品を古めかしい言葉で言うならば前衛的とでも呼ぶのでしょうが、自分の観劇した限りではそれと少し違うような気もしますし、音楽ならばパンクに近い気もしますが、根底にキッチリとしたものがはっきりみえて来るのでそれともまた違う、むしろプログレかなぁ~?・・・どうも古い年代の自分にはこの作品に適した語彙・表現を持ち合わせていないようです。しかし面白いのは、あまり「芸術作品」「大衆作品」といった言葉を使いたくないのですが仮に使った場合、芸術的表現・物語を押さえられるだけ押さえて「大衆作品」の範疇にまで落ち着けることで、たとえ芸術的面を取り入れていても観ている者が作品に出来る限り近づかないと理解できないものではなく、むしろ作品の方が観ている者のすぐ目の前まで近づいてきてくれる、実に面白い作風です。今まで自分が観劇してきた作品の中でこれほど芸術的方向を観ている者に近づけた作風もちょっと思い出せません。小劇場で公演される作品群のなかで異彩を放つ作品とでもなるのでしょうが、これまでにこの作風で公演された演劇あるいはそれ以外の分野で基準となる参考例が無いだけに作品中の試みもまだ確信をもって演じると言うより、手探りの部分もあったかもしれません。さらにそれ以上に観ているものがまずこの作風を観劇するのは初めてでしょうから、反応しようと思っても周りの観客の様子をうかがってから反応していたようにも思えます。自分もまたゲラゲラ声を上げて笑いそうになった場面が何度かあったのですが、周りの方がシーンとされていたので声を押し殺して笑ってしまいました。まだ評価が定まらず認知されていないだけに、この作風にはまだ底が見えてこない可能性が秘められている気がしてなりません。ただ、今回の公演作品はまだ未完成な部分もあったような気もしますし、観劇客もこの作風をじっくり楽しむだけの確信を持って観るところまで気安く知ったものでもありません。こちらの劇団が本公演の作風で今後公演していくならば、この作品は完成前夜の作品かもしれません。星で評価するならば本作品は星3つと4つの間のような気がしますが、この作風で公演活動を続けていくならば近い内に名作・傑作が生まれるのも時間の問題かもしれないだけの能力をすでにもっていると思えますし、期待も出来ますので、個人的満足感も加えて星4つの評価とさせていただきます。しかしこの作風、観ている者がどのように評価するか参考になる基準らしい基準などなく、自分たちで試み、判断していくしかないばくち的要素もまた強い作品で、第二回公演としては思い切った試みだったと感心してしまいます!個人的には、こちらの劇団の今後の活動が非常に気になります!

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